第四十七話 戦い終わって
[6/8]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
天さんには申し訳ないって思うんじゃ無くて、自分達の事を考えてくれたんだって感謝すれば良いんじゃ無いかな」
「うん、そうだね」
「神代君、良いこと言うね」
「神代君、上手いこと言うね、座布団一枚!」
「いや、上手いことは言ってないだろっ!」
「ぷっ、あはははっ」
俺の言葉にマコちんは納得してくれて、アケミさんは褒めてくれて、むーちゃんが何故かアケミさんのマネをしながらボケて、それに俺がツッコミを入れると、病室内に笑い声が響き始める。この病室に他の人も居るのなら静かにしないといけないのかも知れないが、佐天さんも含めた四人用の病室みたいなので多分大丈夫だろう。
「あ、そうそう。さっきの話、脳に過剰演算させるんじゃなくて他人の演算能力を使ってるだけだったから、レベルアッパーで能力を使えた人は自分の演算能力を上げれば同じように使えるようになるはずだよ」
『マジでっ!?』
確か禁書の方では最初から誰がどのくらいのレベルになるかが分かってるみたいな表記があったはずだけど、そういうリストがあると分かっただけでこの三人や佐天さんがレベル0で終わると断定された話は無かったはずなので、これで少しはやる気になって貰えただろうか。一応、後の講習の話ではレベル0のままだけど少しだけ数値が上昇していると言っていたはずだし……。
話が終わって俺も佐天さんを探しに行くため、取り敢えず屋上辺りの気配を探ってみる。アニメとの違いは無いようで屋上に佐天さんの気配があり、初春さんや御坂さん達もその場に居るようである。
「その辺はともかく、取り敢えず、たっだいまぁー!」
俺が屋上まで上がると、丁度佐天さんが初春さんのスカートを捲っている所だった。俺はどうやら初春さん達と別の階段で上がってきたらしく、俺の居る場所は佐天さんの後ろ側、初春さんのパンツがよく見える位置取りである。
「きゃー!! 何するんですかっ! 佐天さん!」
「もうすっかりいつも通りだねぇ」
「こんないつも通りなんていりませんっ!」
初春さんの反応に、いつも通りの日常が戻ってきたと思いながら佐天さんの後ろから声を掛けると、初春さんからの反論が返ってきた。
「神代君……」
佐天さんが振り返る。少し申し訳なさそうな、それでいてすっきりとした表情になっている。確かアニメでは能力よりも大事な物に気がついて能力にはこだわらなくなった場面のはずで、その後も無能力者としての佐天さんにはいくつか見せ場が用意されていたはずである。しかし、だからといって佐天さんに能力者になるという夢を諦めて貰いたくは無いし、少なくともレベルアッパーの使用で佐天さんにも能力があることが分かっているのだ。
「で、どうだった? 能力を使って
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ