第四十七話 戦い終わって
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り回復していた御坂さんに電撃を浴びせられたようだ。
「それじゃ、佐天さんの病院にでも行きますか」
白井さんの変態行為にも一段落付いたようなので俺が声を掛ける。
「そうですね」
「そうね。行くわよ! 黒子」
「はひっ、おでえざば……」
こうして俺達は白井さんが乗ってきたタクシーに乗って、佐天さんの病院へ向かうことになったのである。
「佐天さん!」
病院へ到着すると、初春さんは普段の初春さんから考えられないほどの速度で佐天さんの病室に向かって駆け出す。
「急ぎたい気持ちは分かるけど、病院の中で走っちゃ駄目だよ」
「あっ……はい。あ、すみません」
なんか前にも似たようなことを言った記憶がある俺の言葉で、何とか止まってくれた初春さんが周囲の人たちに謝った。周囲には走ってくる初春さんを見て松葉杖をついているにもかかわらず慌てて避けようとした人なども居たのである。
「佐天さ……あれ? 佐天さんは?」
病室に飛び込むなり佐天さんのベッドを見た初春さんが声を上げる。別に布団を頭からかぶってて姿が見えないとかではなく、どう見てもベッドの上には居ないのである。
「ういはるん、涙子なら外の空気吸いに出てるけど」
「お、皆意識戻ったんだね。体の方はおかしな所無い?」
佐天さんと一緒の病室だった三人の内、初春さんの疑問にはむーちゃんが答えてくれたので俺は皆の体調を聞いてみる。
「うん、大丈夫。ところで、神代君の方は何ともなかったの?」
三人とも特に問題は無いようだ。まあ、アニメでは恐らく最初の頃に倒れたと思われる量子変速の鎖帷子っぽい名前の人も、後の講習は受けてたはずだし、アニメで木山先生が初春さんに言っていた通り、ほぼ元に戻ったと思って良いのだろう。まあ、漫画の方で初春さんが指摘していたように、お風呂の中とか運転中とかに意識を失った人はその限りで無いかも知れないが……。
「俺は大丈夫だったよ。それどころかレベルアッパー制作者の人がやってたデュアルスキルっぽいことまで出来たし」
『おぉー、凄いねぇ』
「やっぱり神代君は最初からレベルが高いもんねぇ」
「あー、でも元がレベル5の人も倒れてるけどね」
『ええっ!』
俺の答えに三人が一応驚いたようなリアクションを取り、その後で代表してマコちんが納得したっぽいことを言うが、麦野さんのことを一応名前を出さずに教える。どうも俺のクラスの人たちは、俺が元々レベル4という以外にも気配察知とかその他色々と知っているので、何か凄いことをやっても「まあ、神代だからなぁ」で勝手に済ませてしまう癖があるのだ。なので、俺がデュアルスキルっぽいことをしたという情報よりも、レ
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