第10話
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」
ムンクの説明を聞いたリィンは呆れた後気を取り直してムンクに訊ねた。
「うん、各地を転々としているからそういうやり方しか無理らしくて。でもでも、君も聞いたでしょ!?やっぱり最高だよね、ミスティさんのトークは!」
「あ、ああ………1年半前に一度終わったらしいのに、ブランクを全然感じなかったというか………ユーモアもウィットもあって全然押し付けがましくないからつい聞き惚れるというか……――――じゃなくて。どうして居場所がわからないのにデータのやり取りができるんだ?」
「帝都の総合郵便番号に私書箱を用意してるらしくてね。そこにお便りを送ったら5日後くらいにトークが入ったデータが届くらしいんだ。そう言えば、当局に番組を申請した時、少し難癖をつけられたそうだけど……こうして無事、初回が放送できたってことは何の問題もないってことだよね?」
その後ムンクから事情を聞き終えたリィンが外に出ると聞き覚えのある着信音が聞こえ、音に気づいたリィンはARCUSUを取り出した。
〜リーヴス〜
「この音は――――……タイミングから考えると、バリアハートにいるプリネ皇女殿下達の誰かからか?」
ARCUSUを取り出したリィンがARCUSUを操作して”Z組の輪”を起動するとツーヤの顔が映った。
「ツーヤさん……!」
「―――お久しぶりです、リィンさん。恐らくリィンさんもラジオを聞いたか誰かから教えて貰って驚いたと思いますが、先程のラジオ番組―――”アーベントタイム”についての情報をお伝えします。確かリーヴスの”トリスタ放送”には1年半前あたし達にも協力してくれたトールズ士官学院の卒業生の方が務めているとの事ですが……もしかして既にその方から事情を聞きましたか?」
「え、ええ、ある程度は。”アーベントタイム”………どうしてあの番組が―――”蒼の深淵”の手掛かりをツーヤさん達は掴んでいるんですか!?」
ツーヤの問いかけに頷いたリィンは信じられない表情でツーヤに訊ねた。
「………あたしやマスター、それにサフィナ義母さんやレーヴェさんですら、最初にその情報が諜報部隊よりもたらされた事を知った時本当に驚きました。あたし達の介入によって内戦での”結社”の”計画”を滅茶苦茶にされた挙句、”煌魔城”での決戦でもあたし達に敗北し、最後は撤退した”結社”の魔女―――まさか堂々とエレボニアに舞い戻ってラジオのトーク番組をしてるなんて、誰も予想できないと思います。―――それこそ様々な”流れ”を読んで1年半前の内戦をほぼ自分が描いたシナリオ通りに誘導したレンさんですらも。」
「同感です……当然、メンフィル帝国の諜報部隊―――いや、エレボニアの情報局の方でも……?」
「ええ、総合郵便局の私書箱に届けられた便りを
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