第10話
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も出る頃だし、名残惜しいが俺達はそろそろ退散させてもらうぜ。」
リィン達の様子を面白そうに見ていたレクター少佐は気を取り直して自分とミリアムがリーヴスから去る事を伝えた。
「えー、もう?うーん、仕方ないか。もうちょっと遊びたかったけど。―――それじゃあまたねっ、二人とも!アーちゃん、ボクの代わりにしっかりリィンを見といてよね!リィンもアーちゃんの事ヨロシク!」
「何故貴女の代わりをしなければならないのかが理解不能ですが、リィン教官をサポートするのがわたしの任務ですから貴女に言われずとも教官はわたしが見ています。」
「はは………色々大変かもしれないがミリアムも頑張ってくれ。」
「ニシシッ、了解!」
「そんじゃーな。」
そしてリィンとアルティナはレクター少佐とミリアムが駅に入り、二人が乗った列車が去っていく様子を見守っていた。
「……行ってしまったか。ハハ、なんだか一気に静かになったな。」
「………………」
「アルティナ?」
自分の言葉に何も返さず黙り込んでいるアルティナが気になったリィンは不思議そうな表情でアルティナに視線を向けた。
「………わたしと彼女は、本当に”同じ”なのでしょうか?形式番号はわたしが最新……少なくとも基本的なスペックで劣る事はないと自負しています。ですが、どうしてあんな………………」
「アルティナ………ははミリアムはミリアム。アルティナはアルティナだ。君にも、いつかきっと見つかる。アルティナが、アルティナらしくあれる道が。」
(ま、”また”ですか、リィン様……)
(”そういう事”を今でも無意識でしているから、まだ増える可能性がある事をエリゼや私達は考えているものね………現にエリゼ達もアルティナもいずれ”自分達のようになる”と思っているもの。)
自分とミリアムを比べて複雑そうな表情で考え込んでいるアルティナの様子に若干驚いたリィンはアルティナの頭を優しく叩いた後優し気な微笑みを浮かべて答え、その様子を見守っていたメサイアは疲れた表情をし、アイドスは苦笑していた。
「わたし、らしく……?………難題続きです………本当に………」
一方リィンの言葉に対して呆けたアルティナは少しの間考え込んだ後疲れた表情で答えた。
〜宿舎・リィンの自室〜
その日の夜、リィンは宿舎の自室でいつものように今後の授業や演習に備えての準備をしていた。
「……ふう、こんな所か。明日の機甲兵教練と特別演習の為の準備………根を詰めても逆効果だし、このあたりにしておくか。」
準備を一区切りしたリィンはふと今日一日にあった出来事を思い返した。
「……ふう、なんて一日だ。支援課にいた頃より濃いっていうか。しかし、まさかロ
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