第58話 河川敷の出会い
[5/5]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
…。
「ハァ……仕方ない、俺も帰りますか……」
「君が、『一煉寺龍太』君かね」
「まぁ、そうですけど何か――って、え?」
ん? なんか今、オッサンの声がしませんでした?
何事か、と上を見上げてみると――
「……お初にお目にかかる。私は、伊葉和雅という者だ」
――六十代過ぎと思しき、白髪一色の男性が立っていた。
当たり前だが、会った覚えのない顔だ。
やたらガタイがよく、白い背広がよく似合う渋いオッサン、という印象。
シワだらけの険しい顔つきからは、どこか深刻な状況を漂わせている。
そんな彼は、ずぶ濡れで川の中にへたりこんでいる俺を見下ろし――
「一煉寺龍太君。君に……頼まなければならないことがある」
――突拍子もなく、そんなことを言い出したのだ。
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ