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世界をめぐる、銀白の翼
第七章 C.D.の計略
スパイズの最後
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寺は消えた。



そして高円寺はライトを手にしてその闇の中を走る。
あれが何だかわからないが、あのままあそこにいたら次は自分だということを悟ったのだろう。




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ようやく足りたか・・・・・
最後のエネルギーは素晴らしい命のエネルギーだったな。

ようやく俺もこの姿に戻れたか。

とはいえまだまだ戻れただけだ。
戦うにはまだほど遠い。


鎧を取りに行くのにも、あの城竜の中じゃなぁ・・・・



ま、いいさ。
俺はレジェンドルガ。時間はそれこそ今が神話になるくらいまで腐るほどある。




待っていろ。
いずれ、世界は俺のものに。





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「なにこれ?」

世界は輝きに満ちている。
希望にあふれ、可能性がひしめいている。


ああ、その通りだ。
確かにそんな景色を、僕はこの旅で知った。


でも


ぐちゃぐちゃの死体。
子を殺してでも生きる親。
生きるためと業務的に引き金を引く子供。その対岸で死ぬのは、同じような子供。


少し考えればわかる筈だ。
この世界に希望があり、可能性があるのなら、同じように悪があり、絶望があり、袋小路はどこにでもある。



こんなのが世界?
これが人間か。


なんだ、世界は美しいなんて言ったって、こんな現実のほうがよっぽど多い。




生まれたはずの少年は、世界のそんなところばかりを見てしまった。
そこからは、自ら好んでその場を回った。


結果、彼は



「父さん・・・・あなたと人間の賭けは・・・・おそらくあなたの勝ちですよ。いえ」

コォォォオオオオ―――――

「僕――――俺が、勝たせるよ」


少年の腰に、ベルトが現れる。
神の子が、悪に染まる。



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「これで!!財団も俺のことを見てくれるはず!!ガイアメモリ産業は、俺が復活させて見せる!!」

ミュージアムの研究室のあった島。
その地面から這い出てきた男が、ドライバーを手にして立ち上がる。


「よっしゃぁ!!データ小僧は逃げちまったらしいが、俺がいればミュージアムは再びガイアメモリ超作り放題!!待っててください、園崎館長!!」


男の持つベルトは、Wのそれと酷似したもの
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