第七章 C.D.の計略
スパイズの最後
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うなモンスターがいたら?
もしそんなところでライトをつければ、それは自分の居場所を知らせることにつながることは当たり前だ。
「グアッ!?」
高円寺の首元に、謎の管が突き刺さる。
ガラス細工のような材質の、何か羽のようなものが後部首元にドスッと突き立てられたのだ。
そして、何かが吸い上げられる感覚。
その感覚に、高円寺は覚えがあった。
過去、ディスパイダーが命のエネルギーを喰らった時に自分にも流れるエネルギー。
そんな感じのものが、今度は自分から吸い上げられている―――!?
「がっ、なんっ、だこれッッ!?」
ブンブンと腕を振ってそれを落とそうとしたり、掴んで抜こうとするが一向に取れない。
むしろ、どんどん力が入らなくなってこのままでは自分は死んでしまう。
そして
「ぐ・・・う?ぉあっ!!」
ドサッ!!と、高円寺が何かに押されたかのようにその場に転んだ。
なんだと体を起こすと同時に、首元の痛さがなくなっていることに気付いた。
そしてそのまま視線の先に、もう一人の自分がいるのを見た。
ただ一つ違うとすれば、そいつは首元に羽根のようなそれを突き立てられているということだ。
「お・・・おい?」
「今の俺たちにこいつから逃れる術はなかった・・・・二人とも死ぬくらいなら、てめえは生きろ」
「な・・・!?」
「あくまで俺は鏡面側だ。どっちが現実か本物かなんつーのは、おれにとっちゃあどーでもいいんだ」
「ま、待ってくれよ!!お前がいないと、俺の研究が・・・」
勝手に自分から離れる鏡面の自分。
その自分に、高円寺は手を伸ばす。お前がいないと、俺の夢はかなわない。
お前だってそのはずだろう!?なのになぜ!!
「あー、それは悪かった。んま、俺にとっては生きてる、って感じを実感して俺なりにエンジョイできればそれでよかったからさ」
「は・・・はぁ?」
「いやすまん!どーもこっち世界の住人ってのは身勝手らしくてな!!」
そう笑いながら言う鏡面の自分。
だがその身体が徐々に透き通っていき、最後には砕けてしまいそうなほどに希薄になっていく。
その自分に、高円寺は何も言うことができないまま、眺めることしかできなかった。
「おい俺。気を付けろよ?今回はいろいろと事が起こりすぎている。十分に気を付けとけ。さっさと「EARTH」にでも行けば、ミラーワールドの中から研究の一式持ってきてくれるかもだし」
「え、えと・・・・ありがとう」
「俺もだ。楽しかったぜ、相棒」
パキィ・・・・・
ぎこちない挨拶。
最後にそれだけをして、鏡面世界の高円
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