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世界をめぐる、銀白の翼
第七章 C.D.の計略
スパイズの最後
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やはりスパイズの勝利は揺るがないのだ。
スペック上、数値上では、間違いのない事実。



だが最初にも言ったが



「まったく、これだから素人は」

「フン。未経験者とバカだからな」



それだけで勝てるなら



《Shoot Vent》

《Sword Vent》



ライダーバトルは、もっと簡単に勝負がついていた。



「なに!?」

「オレ達を忘れちゃ困るっての!!」


龍騎に迫る糸を、ゾルダの砲弾銃弾が弾いていく。
それはただ弾くだけ程度の抵抗しか生まないが、龍騎のサポートには十分すぎる。

そして、ナイトもダークウィングを背に宙を舞い、同じく迫る糸を切り刻んでいった。



龍騎は何も考えない。
ただただ前に進んでいくだけだ。



その紅蓮の炎で相手を包み、その烈火の体躯で踏みつぶすまで――――――!!!!






スパイズの敗因はただ、戦闘経験の未熟さだった。
対多数戦闘を考慮し損ねていたのだ。

無論、考えてはいた。
だから、全方位を範囲にできるファイナルベントにしたのだ。


だが、悲しいかなそれはあくまでも机上の空論。



脳みその中だけの想定が世界のすべてではない。



それを容易に飛び越えるだけの力が現実にはある。




それは、全く持って予測不能にして、現実でしか役に立たない。
時に最も、現実で力を発揮するエネルギー。人間の行動原理。その根源。



スパイズもまた、確かにその本能、想いに駆られた。
だがつい数時間前、その流れに身を任せ、投じたばかりの男と彼らを比べるにはやはり―――――





「ハハハハハはァ!!!」

「うぉりゃぁあああああ!!」

ドッ、ォンッッ――――――



上がる爆炎。
昇る黒煙。



デッドスパイダーの身体が焼かれて崩れ、甲高い断末魔の叫びと共に紅蓮に消えた。


そしてその後に残った光――――おそらくはこいつの喰らった他の命も含まれるのだろう、複数あるそれらを、ドラグランザー、ダークウィング、マグナギガの三体が喰らっていった。




戦いは終わった。





仮面ライダースパイズ撃破。






高円寺は――――――――――――





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「ガはっ・・・・ゴホッ!!ゴホゴホッ!!!」


一体、どこまで吹き飛んだのか。
龍騎のファイナルベントを喰らって、あの爆炎の中ボロボロになっ
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