第七章 C.D.の計略
鏡面の自分
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「グゥッ!?」
唸り声を上げて膝を着くライダー。
龍騎、ナイト、ゾルダVSスパイズ
もはやイレイズベントに出し惜しみはしない。
召喚した武器は消され、攻防共に一方的だ。
だから、これまでそんな声を出していたのは彼ら三人だ。
だが、この一回については
「バカな・・・・何故カード・・・!!」
スパイズのものだった。
イレイズベントは間違いなく発動した。
だというのに、こいつの手には剣が握られ自分を斬りつけた。
なぜだ、なぜだ、なぜだ!!?
「くそ!!何故だ!!!」
斬りつけた龍騎が、剣を握りしめてスパイズににじり寄る。
背のバイザーを使ったガードと、ソードベントで召喚した双剣を手にして龍騎を相手にするスパイズ。
戦いに関して、龍騎というライダーは素人だ。
無論経験は多い。だが、どうしても戦いの練度という点においてはナイトに、センスにおいてはゾルダに劣る。
故に、このスパイズにも。
(いける、勝てる!!このままなら押し切れる!!だがそれは相手もわかっているだから!!)
フォンッ!!
(来たッ!!)
龍騎が一瞬でカードを取り出す。
スパイズを蹴り、それをバイザーに装填して発動させる。
前に
《erase vent》
消す。
だが
「おぉりゃ!!」
ゴゴォ!!
「ぐおっ!?」
龍騎の手には、ストライクベント・ドラグクローが。
噴き出した炎が、スパイズの身体を焼いていく。
「ふっざけんな!!」
《SAVIVE》
怒りに任せ、サバイブ発動。
強化変身したスパイズが、周囲に向かって弾丸を乱射し始めた。
それをガードベントで防御する龍騎たちだが、流石はサバイブ。その弾丸の威力はとてもノーマルの状態では耐えきれずに、五、六発で弾き飛ばされてしまう。
だが、優位に立ってもスパイズの苛立ちは消えない。
なぜ自分のカードの効果がこいつには効かないのだ?
一回使った相手には効かないなどというふざけたことはない。
何故だ・・・・
「あんたの最初のトリックと一緒だよ」
「ま、こんなことバカくらいじゃないと思わないかもだけど」
「ライダーバトルをしたことがないと、これには気づくことができないだろう」
ガラリと瓦礫を押しのけて立ち上がる三人のライダー。
能力、数字で見るに、勝っているのはスパイズ。
数では勝っても、勝てるか怪しい三人。
しかし、机上の数値とは裏腹
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