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世界をめぐる、銀白の翼
第七章 C.D.の計略
スパイズサバイブ
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そして糸を手繰り寄せ、龍騎が残り600メートルの糸に引かれて一気にスパイズの元へとすっ飛んで行く。
それを待ちか構え、用意されるスパイズの八つの丸鋸たち。


その糸の長さが残り50メートルになり、龍騎にその刃が繰り出される、数秒前!!!


「ギャォォォオオオオン!!!」

稲妻のごとく垂直に飛来してきたドラグレッダーの尾が、その糸を切断した。
龍騎の身体は自制を失い、待ち構えたギロチンが反応するより早くデッドスパイダーの上を通り過ぎてすっ飛んで行った。


気づけばドラグレッダーも何処かへと消えており、スパイズは標的を逃した事を知り


「そっちか」

しかし、それを見逃すことはない。


見た先は、赤き鉄塔。
ベントカードのライダーは、姿さえ映ればガラスでだって出入り可能だ。


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「城戸!」

「おい、城戸。大丈夫か!!!」


その見定めた先。
赤き鉄塔――――東京タワーには、事件解決と共にその場の後処理をしていた巧や天道、そして翼刀がいた。

その事後処理や事件内容の把握、実況見分をしているところで、割れたガラスの回収場所から龍騎が飛び出してきたのだ。


当然驚かないわけがなく、巧は叫び、天道は変身も解けて倒れる城戸を抱え上げる。
翼刀は周囲を見回し、一体何者が敵なのかと警戒した。


と、そこに



「そいつに戦ってもらうぞ」

現れた。




「お前がやったのか?」

「タダですむと思うな・・・・・」

「城戸さん、少し休んでて」


目の前に現れたスパイズサバイブ。
ぐったりした城戸を「EARTH」隊員に預け、三人がそのライダーへと正対する。

天道、巧はそれぞれベルトを巻いてゼクターとファイズフォンを手にしていた。


だがそれを見て、スパイズは


「ミラーライダーでないのなら、お前らと戦ったところで意味はないんだ・・・・退け」

「そういうわけにも行かないだろ!!」

「「変身!!」」


翼刀の叫びに合わせ、カブトとファイズに変身する二人。

だが



《ERASE VENT》

「なっ!?」

「にィ!?」

裏返っていくように全身を覆い始めたハニカム構造の装甲。
身体を走ってエネルギーラインを描いたフォトンブラット。

しかし、イレイズベント一枚でそのどちらもが粒子となって消失し、その変身がキャンセルされる。


その光景に驚愕する二人。
と、そこに詰め寄ってきたスパイズが襲い掛かり



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