第七章 C.D.の計略
スパイズサバイブ
[4/8]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
さっきのはデモンストレーション。
そう言っているかのごとく、四方八方へとデッドスパイダーの糸が放たれていった。
次々に捕まる、命ある者たち。
ある者はズルズルと、ある者は一気に。
その最後の一瞬までをも全力でその宴にあらがい、もがき、そして最後には引き裂かれる。
体躯が大きなもの、又は空を飛ぶものは、数本の糸をもって引き摺られて落とされる。
ドラグレッダーもその対象だ。
炎を吐き出し、その糸を焼いて上空へと逃げていくが、糸の追随はあまりにしつこい。
すると、何を考えたのかドラグレッダーが一気に低空飛行へとその軌道を切り替えた。
大きくデッドスパイダーの周囲を回り込み、背後を気にしながらその範囲外から出ようとする龍騎を真横から掻っ攫って一気に再上昇していった。
「おっふぅ!?」
だが、背後を見ながら走っていた龍騎からすれば不意打ちもいいところ。
変な声が出て終い、身体が変なくの字にまがってしまった。
ベチベチとドラグレッダーの頭を叩くが、助かったものは助かったのだ。
これ以上文句は言わない。
しかし
ドシュッ、ドシュッ!!!
上へ上へと上昇していくドラグレッダー。
それを追って、デッドスパイダーの糸がその後を追ってくる。
右へ左へと、龍騎の意思をも汲みながらドラグレッダーは回避しながら尚も高度を上げていく。
どうしても避けられないのは、龍騎がストライクベントで焼き払う。
だが、上に昇って気付いた。
消えたのは地上だけではなかった。
「雲すら――――消えている・・・・!!!」
すでに上空数百メートル。
地上の範囲は500だったが、まさかこちらは無制限なのだろうか。
これでは本当に、どこまで逃げればいいのかわからない・・・・!!!
「くそ。なかなかしぶとい」
ドラグレッダーと共にいるのが龍騎なら、デッドスパイダーに標的の指示を飛ばすのはスパイズだ。
すでにここらの地上と空域のミラーモンスター等は、デッドスパイダーの自立行動で始末した。
あまり数本を上空に飛ばし、その標準をつけていたのが彼の役目だが、遠くなるにつれ当たらない。
「だがまだ範囲内」
ビッ、と腕を振るう。
それと共に伸びていくデッドスパイダーの糸。
捉えたのは、500メートル範囲外のある物だ。
「落ちろ、ドラゴン」
そして、それをふるって、はるか上空に投げ放つ。
そのモノ、とは
------------------------------------------------------------
「クソッ、しつこい!!!」
数秒後の、上空の龍騎。
ドラグレッダーは
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ