第七章 C.D.の計略
スパイズサバイブ
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の改良版だ」
「ッ!!!」
コンファインベント。
仮面ライダーガイが所持していたカードだ。
その効果は「カードの効果を打ち消す」こと
そして、そのカードは
ドドドドッッ!!
「ぐぅああ!!」
龍騎の腹部に、無数の光弾が命中する。
五発も命中すれば、高層まではいかずとも中堅ビルくらいは粉々になる威力がある筈だが、それを喰らっても龍騎はまだ立ち上がれる。
サバイブに強化変身したことで、その防御力も上がっているということだ。
生き残るという意味のカードの名は、伊達ではない。
ミラーワールド内での活動時間も、強化変身に伴い問題なくなっていた。
それらの優位点は、スパイズも持っている。
だが、生身でこの世界に居られる彼にとって、活動時間という概念自体あるかどうかは疑問だが。
しかしともかく、自分にとって利点ということは相手にとって不利ということ。
少なくとも、スパイズは決め手に欠けていた。
だから、龍騎を一度放した。
攻撃したのは、隙ができたからではない。
ただ、相手を吹き飛ばして距離を取りたかったから。
距離を取りたかったのは、再びカードを使用するための間合いがほしかったから。
コンファインベントは、カード無効化の効果を持つカードだった。
そして、そのカードは
「一枚じゃない。こちらもまた然り」
《ERASE VENT》
「ッ!?・・・・あっ、これもかよ!?」
カード発動。
そして、膝立ちになっていた龍騎は自信の変化に気付いた。
「サバイブが・・・解けてる!!」
「そのカード効果はサバイブと言えども逃れることはできない。それが改良点その一。その二は、これ」
「あ?・・・・おま、それ卑怯だぞ!!!」
「戦いってのは卑怯なものだ。それもこんな戦いの中で、正攻法で戦える方が稀だと思うぞ?」
取り出されたのは、三枚目のイレイズベント。
そして、今度消されるのは―――――
「クッ・・・効果範囲外に」
「あ、安心していい。このカードで命は消せない。俺の研究テーマから、それくらいわかってほしいけど」
「・・・・じゃあ、何を」
自分ごと消される。
それを危惧した龍騎だが、どうやらこのカードにそこまでの効果はないらしい。
だが、ならば今度は何を消す?
まさか、このライダーデッキを消してモンスターに俺を食わせる気じゃ・・・・
「いやいや、戦いを続けなければ意味がない。ミラーワールドが活性化しない。だから」
《ERASE VENT》
「また戦えるようになる程度に――――倒されてくれ」
発動するイレイズベント。
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