暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epica7-Fそうだ、合宿へ行こう〜Walhalla〜
[5/9]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
で失礼するよ」

「私も。全く驚いてくれたかったもの」

「なら私も。我々の神器王(マスター)は本当に人使いが荒い」

ガンマに続いてアルファとベータが、「またね」ってわたし達に手を振りながら去ろうとするんだけど、足を止めて右に左とキョロキョロして「どうやったら帰れるのかしら?」ってアルファが首を傾げた。

「それにこの仮装も戻らない」

「ウチ、アルヴィトに戻って早く続きを読みたいんだけど」

肩を落としてるアルファ達と違って、デルタが「まあまあ、いいじゃんか♪」って笑った後、「あ゛あ゛あ゛♪」って呻き声を発しながらわたし達に駆け寄って来て、わたしをギュってハグした。

「イプシロンとゼータも、せっかくなんだから楽しもう! ほらほら、フォルセティとコロナとリオが空いてるから♪」

「これもまた、マスターからの指示ですからね。では、コホン。お、おああああああ!」

「イプシロンも参ります。が・・・ガオォォーーーー!」

ゼータはコロナに、イプシロンはリオにハグ。わたし達の視線が余ったフォルセティに集まると、「僕は男子だから」ってちょっと寂しそうに苦笑い。そうしたらデルタがわたしから離れて、「じゃあデルタがやる〜♪」って言ってフォルセティをハグしたところで・・・

『問題! 回答者イクスヴェリア』

イクスが指名された。わたし達は「頑張って!」って声援を送ると、イクスが「頑張ります!」と意気込んだ。イクスは夏休みが終わってからの編入になるけど、これまでに何度か一緒に勉強会を開いたから、すごく難しい問題じゃなかったら答えられると思う。

『魔法資質と魔力資質について答えよ』

「はい。魔法資質は個人個人で差のある、得意な魔法技術の種類、といいましょうか。遠隔発生、近接、放出などなどがあります。魔力資質は遺伝性が強く、その使い魔も似た資質を得ることが多いそうです」

以前、勉強会した時に教えた模範解答を、イクスはスラスラと答えた。正解音を待つまでもなく正解だってわたし達は判ってる。遅れて正解音が鳴って、ドアが勢いよく開いた。

「やりました!」

喜ぶイクスに「おめでとう!」を送って、わたし達はハイタッチを交わしてから先へ向かおう・・・とする前に、「アルファ達はどうするの?」って聞いた。

「そこの部屋で待っているわ。あなた達がゴールすれば、自ずとこのふざけた仮装も元に戻るでしょうし。デルタ、あなたもそれでいいわね? 変に付いて行って馬鹿な目に遭わされるのは勘弁よ」

「へーい。じゃあね」

手を振って見送ってくれるデルタ、それにイプシロンとゼータにわたし達も手を振って、次のドアへと向かうために歩き出す。ドアを潜って長い廊下に足を踏み入れた瞬間、「ほわっ!?」床がグニャッと沈んだ。そ
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ