暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epica7-Fそうだ、合宿へ行こう〜Walhalla〜
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すべてからバンバン!と叩く音が鳴り始め、さらには何十体の亡霊がガシャン!と割って入って来た。亡霊の呻き声と雷鳴による音響攻撃が、ヴィヴィオとコロナの精神を削っていってしまいます。

「フォルセティ! 急いで!」

「う、うん! えっと、呪文詠唱、コマンド、アクショントリガー、デバイスによる自動発動の4つ! 呪文は、儀式魔法や大規模な魔法発動に必要。コマンドは、単一音声による発動。アクショントリガーは、設定した特定の動き。デバイスの自動発動は、そのままの意味」

『ピンポンピンポーン♪』

正解を示す効果音が鳴るとともに扉も開き、私たちは急いで扉を潜りました。また一息吐こうとしたのですが、バンバンバン!と閉じたばかりの扉が力強く叩かれたので休む間もなく次の扉へ。この廊下では、窓でもなく廊下を隔てる扉でもなく、いくつもの部屋を隔てる扉が連続で開いていきました。

「来る!」

「あぅ・・・。もう叫び過ぎて喉が・・・」

「うん。痛いよね・・・」

ヴィヴィオとコロナが喉を押さえながら1歩2歩と後退したところで、「アアアアア!」そうゆう呻き声と共に扉からが亡霊出てきた。これまでならここで悲鳴を上げていたヴィヴィオとコロナでしたが、今度は悲鳴を上げることなく亡霊たちを同情の目で見ました。亡霊たちも気付いたようで、呻き声を出すのをやめて棒立ちになりました。

「笑いたければ笑えばいいじゃない」

「昼は露天風呂つくりで、夜は夜でこんな仮装で脅かし役・・・」

「まぁデルタは楽しんでやってるけどね〜」

「生前では経験できなかった事を出来ていますし」

「だからってセクハラだけは許せないと、イプシロンは付け加えておきますが」

そう。亡霊の正体は、先ほどまで一緒に温泉に浸かっていた“スキュラ”の5人。と思ったのですが、見知らぬ6人目が居たので「ん・・・?」と小首を傾げる。ヴィヴィオとフォルセティが「ガンマ・・・!」と驚きました。前髪で目元が完全に隠れていますが、血の涙の化粧が施されているのが見えますね。

「ガンマ・・・」

「えっと、久しぶり・・・」

「ウチのこと憶えているんだ、驚いた。久しぶり、プリンツェッスィン、プフェルトナー」

†††Sideイクスヴェリア⇒ヴィヴィオ†††

ルシルさんの“エインヘリヤル”として召喚されていなかったガンマが、お化けの仮装をして(させられて?)わたしとフォルセティの前に現れた。憶えているんだ、って驚かれたけど、正直あんまり記憶に残ってない。直接会ったことは一度もなくて、モニター越しに何度か話したことがある・・・だけだったはず。

「ガンマ、それ違う。僕はフォルセティ、そしてヴィヴィオだよ」

「・・・そ。まぁこれで亡霊役も終わりだし、ウチはこれ
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