第1章 ドラッヘンファイヤー登場
第51話 部活作りはラノベの華
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着鎧甲冑の存在をより効率的に世間に知らしめるため、「兵器」へと作り替えてしまおうと企んでいた、元助手の古我知剣一さんと戦ったんだ。
「守主攻従」という、いわゆるカウンターの戦い方を主軸にした「少林寺拳法」の達人である兄貴・一煉寺龍亮の教えもあって、俺はなんとか古我知さんに勝てた。そして、救芽井家を救うことができた。
着鎧甲冑は無事にレスキュースーツとして発表され、今では二種類の量産型が生産されているという。
人命救助にのみ特化し、本来のコンセプトに沿って作られた「R型」と、警察組織での運用を想定し、最低限の戦闘力を持って生まれた「G型」の二つだ。
これら量産型は「救済の龍勇者」という名称で統一され、生産ラインも確立されつつある。
そして現在、この二種類は少数ながら並行して生産が続けられているらしい。救芽井家の悲願である「ヒーロー量産」の野望は、少しずつ実現に近づいていると言えるだろう。
だけど、その時点で俺はもう用済みになった……と思ってたんだが、コトはそう単純には終わらせてくれなかったらしい。
出会い頭に救芽井の裸を見ちまってた俺は、責任を取るために彼女と婚約する羽目になったのだ。古我知さんを倒して、彼女を助けた恩もあってのことらしいが。
――そういうわけで、この町を離れる気配のない俺に業を煮やし、彼女自身が直々に転入してきた、ということなのだ。
世界中にファンがいるアイドル的美少女の、婚約者。
そんな夢にも思わないような状況に見舞われている俺には、なかなか実感というものが得られずにいた。要するに、今でも半信半疑なのだ。
「なんでまた、俺みたいな馬の骨を拾おうと思ったんだか……」
「呆れた。まだ自分がどんな大物なのかわからないの?」
机に顎をついてため息をつく俺に、救芽井は困った表情で歩み寄って来る。白いTシャツに青色のチェック柄ミニスカート、という夏服のおかげか、どうしても彼女の脚に目線が行ってしまうな……。
しかも、む、胸が揺れる揺れる。この俺ともあろう者が、三次元の色気に屈してしまうというのかッ……!? つーか、胸元に付いた紺色のリボンより揺れてて、ベージュのベストの上からでもそれがわかるって、どういうことなんだよッ!
つーか、なんか迫り方がエロいぞ救芽井。思春期真っ只中の高二男子にそんな近付き方したら、狼さんになっちゃうぞ! むしろ誘ってるようにすら見えるし!
「スポンサーが見つからない以上、支社の設立は当分先になる。それまで、私達が直々に『着鎧甲冑』を宣伝して行かなくちゃいけないんだから、あなたにも協力して貰わないと……」
「そ、そ
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