ペルソナ3
1926話
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情を知っている奴がいるかもしれないという思いがあった。
その件を尋ねると、カズは少し考えて首を横に振る。
そしてゆかりにあっさりと倒された男達に視線を向ける。
「どうだ? お前達はアクセルが探している女は知らないか? 知ってるなら、機嫌を取る意味でも言っておいた方がいいぞ?」
「知ってます!」
ゆかりにあしらわれたニット帽の男が、即座にそう告げる。
……ここまで綺麗に掌を返されると、それはそれでちょっと面白いな。
ともあれ、情報を得られるのは助かる。
「それで? どういう奴なんだ?」
「えっと、その、女が3人で……なぁ、お前等の方があの森山とかいう奴等に詳しいだろ!」
「えー、あたし達? まぁ、いいけど。森山と……えっと、確か他にも2人いたよね?」
「いたいた。何だか最近は大人しい奴を弄って遊んでるとか言ってなかったっけ?」
「それはもうちょっと前でしょ。ほら、何だか学校が面白くないとか何とか……」
「言ってた。で、その原因の奴がムカつくとかなんとか」
「そうそう、で、何かやるって言って……ああ、それからはここに顔を出してないんだっけ?」
学校が面白くないってのは、あれだろう。山岸を苛めようとして、それを庇った有里に絡み、結果としてそのファンクラブを敵に回した一件。
その辺りの事情は分かっている。
問題なのは、何故そいつらが裸で校内に放置されていたのかということだろう。
何かやると言って、それ以降ここに姿を現していないという事は……つまり、あの件に山岸が関わっていると、そういう事だろうか?
何か危害を加えようとして、逆襲されたとか?
そんな風に思いつつ、情報を得た事に満足するのだった。
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