ペルソナ3
1926話
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ないのか? ギガントやクラッシュ、壊れ蜘蛛……他にメドゥーサやアラカルトの連中までこいつに潰されたんだぞ?」
何やらチーム名、もしくはパーティ名? らしき言葉を口にするカズ。
2人の出現に警戒していたゆかりと、腹を押さえている順平が、その言葉を聞きこちらに視線を向けてくる。
いや、何の話だ?
正直なところ、俺にはこいつらが何を言ってるのか分からない。
ああ、でも以前一緒に飯を食った不良がアラカルトとかいう奴の一員だってのは、飯を食ってる時に聞かされた覚えがあるな。
「ちょっ、ちょっと待って下さい。それってもしかして……2月に起こったっていう、魔王の日の……って事は……」
魔王の日って……別に特定の日に何かをしたって事はないんだが。
ただまぁ、何となく俺がそう呼ばれている理由は分かった。
ここで暴れた――俺にはそんな自覚は殆どないが――時、戦った……いや、喧嘩した相手ってのは、この辺りでも有名な奴だったのだろう。
それこそ、この男が口にしたような、チーム名? と思しきものがついている連中。
「そういう事だ。いや、凄いなお前等。まさか魔王に喧嘩を売るなんて」
……にしても、魔王か。
大抵どこの世界に行っても、魔王やら大魔王やらといった風に言われる事が多いんだが、それは一体何でなんだろうな?
俺がそれに相応しい暴れっぷりをしているからか。
自分で自分に突っ込みを入れ、そのまま改めて俺の事を知ってるらしい連中に向かって声を掛ける。
「それで? お前達はどうするんだ? この際だ、やるなら相手になってもいいけど。……まぁ、ぶっちゃけ俺が何をしなくても、ゆかりがいればどうにでもなるけど」
「いや、俺達にあんたと……魔王様と戦う気はねえよ。どうせやるなら、もっとしっかりとした場所でいい。けど……この姉ちゃんが、ねぇ。うん、いい女だけど、十分強そうに見えるな」
「何よ?」
カズの言葉が気に障ったのか、ゆかりが不機嫌そうに告げる。
そんなゆかりの態度に、カズは何でもないと首を横に振った。
「いやいや、何でもないって。俺は別にあんた達に文句はねえから。……それより、何でこんな場所に? 荒垣にでも会いに来たのか?」
これ以上ゆかりに構うと、被害が出るかも……と、そう思ったのだろう。
言葉の途中で俺に向かって話し掛けてくる。
「違う。まぁ、荒垣がいれば話が手っ取り早かったのは間違いないけどな。ただ、荒垣とは連絡が付かなかったんだ」
「……あ? 少し前に荒垣は見たぞ?」
何?
いやまぁ、その話はともかく。
今日俺達が来たのは、無気力症になった女についての情報を求めてだ。
集まった情報によると、この辺りによく出没していたらしいのだから、何らかの事
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