ep18 ポジションチェンジ
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S4機の姿が捉えられる。リヴァイヴは作戦に従って敵の陣地へ接近していく。
「ヒリング、我々の狙いはティエリアだ」
『オッケー』
リヴァイヴのガラッゾは重装した機体ーーセラヴィーガンダムにGNビームクローを斜め切りしようとする。だが、攻撃が当たる直前にセラヴィーはGNフィールドを展開して防御に回る。
ヒリングの楽しげな声が聞こえてくる。
『そんな守りが通じると思って!』
その途端、後方からGNランチャーの高出力ビームが放たれる。それはセラヴィーのフィールドの一点に集中し、やがてフィールドを突き破った。セラヴィーは左腕を失ってしまう。
「あとは私がケリをつける」
リヴァイヴはガラッゾのGNビームクローでセラヴィーに斬りかかる。一方の敵は砲門から手を生やし、ビームサーベルを計3本発生させた。
「予定通りだ!」
接近戦で動きを止めたセラヴィーに、ヒリングのガデッサがGNランチャーの照準を定めた。
だが、そこで別のガンダムからの攻撃が加わった。ケルディムガンダムの長距離射撃がガラッゾに狙いを定めていた。リヴァイヴは止むを得ずセラヴィーから離れ、敵から距離を取る。
そして、リヴァイヴはいつも通りビーム攻撃を撃とうと構えるがーー。
「……くっ!」
リヴァイヴが今乗っている機体はガラッゾで、GNランチャーは装備していない。それなのにいつもの戦法とばかりに、距離を取ってから射撃を行おうとしてしまったのだ。
一瞬の隙は相手にとってチャンスとなった。ケルディムに気を取られていたばかりに、セラヴィーの砲門が全てこちらを捉えていることに気づけなかった。
高濃度粒子によるビーム攻撃がガラッゾの半身を焼き、リヴァイヴはコアファイターでの脱出を余儀なくされた。
あまりにも単純なミスに、リヴァイヴは堪らず拳をコクピットに向けて叩きつける。
『ちょっとリヴァイヴ、何やってんのよ』
「……悪かった。私の見落としだ」
だが、こんな凡ミスは通常でなければ起こり得なかったはずだ。リヴァイヴはそう自分を合理化し、母艦への帰還ルートを辿っていった。
終
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