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勇者にならない冒険者の物語 - ドラゴンクエスト10より -
始まりのジュレット6
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り口の扉に向けられる。

「え、チョウキ?」

「あの娘は早寝早起きにゃ・・・」

 首を傾げながらバルジェンが扉に向かい、そっと開けて見ると、はたして水色の浴衣に身を包んだミエルが飯盒を両手で持って直立していた。

「え・・・?」

 疑問符で一杯の表情のバルジェンにドヤ顔を向けて、ミエルは飯盒の蓋を開けてみせる。

「お粥」

「飯盒なのに白飯じゃ無いんかい!」

「お茶ずけ?」

「どっちだよ!?」

「入っていい?」

 言うなりするりと彼の脇をすり抜けて勝手に入って来るミエルを慌てて追いかける。

「ちょちょちょ、いいっていってないぞ!」

 はたとジアーデと見つめ合うミエル。
 ややあって、

「こんばんは?」

「あはは、こんばんにゃ〜」

「夜這い?」

「残念ながら違うにゃ」

「していい?」

「だーめだニャン」

「残念」

「ウィシュテー飲むかにゃ?」

「のむ」

「何気に会話が成立してるお前らが凄いわ!」

 バルジェンは半ば諦めたように自分のベッドに腰掛けてグラスをあおった。
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