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緋弾のアリア ~とある武偵の活動録~
~oath of Hotogi~
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ち?ねぇねぇねぇ?(ゲス顔)

「そこで頭冷やしてきなさい!(物理)浮き輪はあげない!」

ワイヤーでベランダ下に避難したキンジに向けて発砲し、さも当たり前かのように東京湾に落とした。


~キンジside~

「そこで頭冷やしてきなさい!浮き輪はあげない! 」

「うわっ!」




―ボディーガードは依頼人と深い関係になってはならない。いざという時に冷静な判断が出来なくなるからだ。
ただ、今回のははっきり言って教務科(マスターズ)の過保護から始まった任務であり、ボディーガードごっこに過ぎない。


ピピッ。

体温計のアラームが鳴る。

「38.0℃か......」

そうボヤくと、

「キンちゃん、大丈夫?私も今日学校休んで......」

「俺のことはいいから行きな。アドシアードの準備とかで忙しいんだろ?」

「うん....」

心配しつつも、学校に行ってくれた。

「ボディーガードが体調崩してどうすんのよ。あたしたちは学校行くからね。彩斗、行くわよ」

「ああ、彩斗。ちょっと来い」

「うん?何だ」

俺は彩斗を呼び止める。

「悪いんだが、何時でもいいから特濃葛根湯を買ってきてくれるか? アメ横にある漢方薬の店にあるから」

「ああ。別に構わないぞ」

「悪いな」


その後―俺は自室で頭の痛みと闘いつつ、眠りに着いた。そして......午後1時辺りか。ぶわん、という音がしたのでそっちを見ると。

「ん......?」

虚空にスキマが出き、そこから手が伸び、ビニール袋をドアノブに掛けた。

「............誰だ?」

俺が思ったまま、そう言うと―その手がビクッと震えた。直後、聞こえてきたのは、

「あー...... ついに見られたか。元々隠す必要も無かったけどな」

彩斗の声だ。それと同時にスキマが大きく開き、彩斗が出てきた。

「特濃葛根湯を買ってきてくれたことは感謝する......が、何だその超能力(ステルス)は」

俺は風邪を引いていることも忘れ、ただ思ったことだけを口にする。

「時空間移動だが?ほら、これ飲め 」

と、彩斗が特濃葛根湯を手渡してくれる。

「チートか。......サンキュ」

俺は買ってきてもらった葛根湯を飲み、ベッドに横たわる。

「詳しい説明は帰ってきてからしてもらうからな」

「...ああ、分かったよ。白雪にも、アリアにもな」

そう言った彩斗は、スキマを潜り―学校に戻って行った。


~Prease to the next time!
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