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ソードアート・オンライン〜剣と槍のファンタジア〜
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2章 生き様
12話 お話と花園で
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、ただ単に昔からこういうことが好きだから」
「へぇ…」

 ツカサの手元をのぞき込み込むと、ツカサはどうやら赤い玉のようなものを細工しているようだった。

 ツカサの手を見ながら、ツカサの意外な一面を見れて、嬉しいという感情がこみあげるのがシリカ自身でもわかる。人見知りだというツカサは、全然しゃべらなくて、怖い印象さえ受けるが、本当は優しい人だ。

 シリカは、一人で微笑んだ。









 あれから、ツカサがリアをたたき起こして朝食を済ませた後、転移門から47層へと転移した。そして、目の前に広がった光景に、

「うわぁ…!!」

 とシリカは歓声を上げた。視界一面を色とりどりの花が咲き乱れている。

「ここは通称“フラワーガーデン”って呼ばれていて、フロアもすべて花だらけなんだ」

 リアの説明を聞きながら、シリカは花壇の花の一つに駆け寄った。矢車草に似た花の香りをかぐと、ほんのり甘い香りがする。こんな場所は低層にはないために、シリカは心が浮き立つのを感じる。

 その時、ふとこの花壇周辺にいるプレイヤーたちが目に入る。彼らは、全員二人一組。しかも、性別は男と女…所謂、カップル。対して、自分たちははた目から性別も年齢さえもわからないフードをかぶった2人と、中学生ぐらいの女の子。…いったいどんな風に見えているのだろう。

「シリカー。置いてっちゃうよー」
「あ、はーい!」

 そんな考えを振り払い、小走りで少し先まで歩いていたリアとツカサの隣まで追いついた。

 


 
 メインストリートを抜け、フィールドに出るための南門の前で、リアとツカサは足を止めた。

「シリカ。昨日渡した装備と、今のシリカのレベルなら、ここのモンスターは、倒せない敵じゃない。だけど、フィールドでは何が起こるかわからないっていうのが鉄則だから」

 そういって、シリカの手にリアはポーチから取り出した転移結晶を渡した。

「もしも何かあったら、この結晶で、どこでも思いついた街に転移してほしいの。私たちのことは心配しなくていいから」

「でもっ…!」

 納得しないシリカに、リアはシリカの頭に手を乗せ、なでる。

「誰かを同行させるときに必ずどのプレイヤーにも守ってもらうルールなんだ。…お願いできる?」

 口調は優しいが、圧のある言葉に、シリカはただ頷くことしかできなかった。

 シリカが頷くと、フードの奥でリアが笑った気がした。

「よし。じゃあいこっか」
「はい!」


 シリカは、2人の足を引っ張らないようにしなければと心に決めた。






 …なのだが。

「きゃぁぁぁぁぁ?」

 現在進行形で、シリカは逆さで宙ぶらりんになって
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