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Fate/magic girl−錬鉄の弓兵と魔法少女−
A's編
第五十五話 管理局との交渉、そして新たな運命の前日   ★
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ですまなかった」
「いえいえ、エイミィさん、会計を」
「は〜い」

 箱に詰めたケーキを渡してレジにいるエイミィに会計を頼む士郎君。

「では、また」
「はい。ありがとうございました」

 立場上また会う確信がお互いあるのだろう。
 そんな会話をかわし、クラウン中将を見送った士郎君だった。




side 士郎

 クラウン中将に誕生日ケーキを依頼された二日後、十一月三十日の十五時にて『翠屋〜本局出張店〜』は惜しまれながら閉店。
 当初は十八時閉店だったのだが最終日という事もあり来客数が過去最大となり、完売という喫茶店としては珍しい閉店だった。

 そして十二月一日よりアースラスタッフ一同は次元航行任務に着任に伴って俺も仕事場を『翠屋〜アースラ出張店〜』に変わり、生活もアースラに移動した。

 で、明日はテスタロッサ一家の裁判最終日を迎えようとしていた。

 そんな中俺達はというと

「じゃあ最終確認だ」

 アースラの食堂で裁判最終日の確認を行っていた。

 メンバーは俺とクロノ、フェイト、アルフ、プレシア、ユーノの六名。
 六名だがうち三名、俺が執事服で、フェイトとアルフも相変わらずメイド服なのでなんというか奇妙な光景だ。

 ちなみにアースラ出張店ではデザート系のみで、テーブルまで運ぶ必要ないので店の運営としてはかなり余裕がある。
 余裕がある中でフェイトとアルフに手伝ってもらっているのは会議中やブリッジなどにお茶などの配達があるためだ。
 クロノとエイミィさんに関してはさすがにアースラ内でスタッフが執事服&メイド服では問題なので着ておらず、ユーノは三人で大丈夫なら着たくないとのことで私服である。

「なんだか恰好が締まらないが、ゴホンッ!
 今回はフェイトとアルフもプレシアと一緒に被告席に入ってもらう。
 裁判長からの問いにはその内容通り答えてくれればいい」
「ええ」
「はい」
「わかった」

 俺達の恰好を見て咳払いをして裁判の手順を伝えるクロノとそれを確認しながら頷くプレシア、フェイト、アルフ。

「で僕と士郎とそこのフェレットもどきは証人席。
 質問の回答はそこにある通り」
「了解した」
「うん。わかった……って、おい!!」

 日本語訳された質問の回答を確認しているとフェレットもどき……もといユーノがテーブルを叩いた。

「なんだ?」
「誰がフェレットもどきだ。誰が」
「君だが、なにか?」

 クロノも「なにかおかしなことを言ったか?」みたいに平然と返すあたり心得ている。

 まあ、普段エイミィさんからからかわれているから、たまにはからかう側に行きたいのだろう。

「そりゃ、動物形態でいることも多いけど、僕にはユーノ・ス
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