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Fate/magic girl−錬鉄の弓兵と魔法少女−
A's編
第五十五話 管理局との交渉、そして新たな運命の前日 ★
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あったものでねリンディ提督に許可をもらったよ」
二人だけで話したい事ね。
それにリンディさんの許可が出てるなら断るわけにもいかないか。
「そこに椅子があるので使ってください。
もうすぐデコレーションが終わるので」
「作業をしながらで構わないよ」
「そうですか」
クラウン中将に厨房の中にある作業用の丸椅子を勧め、再びデコレーションの作業に入る。
中将は椅子に腰かけて静かに話し始めた。
「単刀直入に話そう。
管理局は未知の技術である魔術の技術を知りたい。
だが君にとっては管理局に技術を教えるメリットがない。
逆を言えばこちらに技術を教えることでメリットがあれば技術の提供をしてくれるという判断でいいのかな?」
「そうですね。
技術を教えるほどのメリットがあれば」
「だから考えていた。
魔導を研究して使用する管理局が魔術師である君に何を提供すればよいのかと。
しかしその答えが全く見えてこない」
当然だろうな。
リンディさんとレティさん達を除き与えた魔術の知識は俺が武装転送系の魔術を使うという事であり、魔術師自体については触れてもいない。
「当然だな。
君の技術に目がいき基本的な事が全く分かっていなかったのだから。
あえて頼もう。
君の魔術技術については一旦置いておくとして、魔術の基礎知識というのを教えてほしい。
魔術を使うのには何がいるのか。
魔術師は何を望むのかを」
潔いというか、はっきりとした人だ。
知識を知らなければ交渉以前の問題。
だが知識がない。
ならば当事者にあえて聞こうというのだから。
「魔術は等価交換が基本。
教えて貴方は何を私に与えれる?」
「第97管理外世界が関係しているであろう今起きている事件について」
なぜここで第97管理外世界、地球が出てくる?
それにジュエルシードの件ではなく、今起きている?
デコレーションの作業をやめて、中将に振りむく。
「十一月の初めごろから魔導師の襲撃事件が起き始めた。
襲撃といっても襲われた者は負傷こそしているが命には別条はない。
それに金品の被害もない」
命を狙うでもなく、金品を奪うわけでもない。
なら何を目的にした襲撃だ。
「奪われたのは魔力。
魔導師が持つ魔力の源リンカーコア。
さら痕跡や状況から恐らく一級捜索指定のロストロギアが関わっている可能性がある。
そしてその被害の中心となる世界が」
「第97管理外世界だと?」
「そうだ。
現在第97管理外世界は魔術という未知の技術が少数ながら存在するという特殊な状況下であるため知っている者もほとんどいない情報だが」
俺が管理する世界に関係する今起きて
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