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Fate/magic girl−錬鉄の弓兵と魔法少女−
A's編
第五十五話 管理局との交渉、そして新たな運命の前日 ★
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注文に来たらしい。
「申し訳ありませんが、当店、本局出張店は今月末で閉店となりますが」
「ああ、それは知っている。
その……実は娘の誕生日は今日なのだが忙しさにかまけてケーキを注文し忘れていて。
他の店では断られてね。
リンディ提督がオーナーの最近噂のこの店を訪ねたというわけなんだが」
誕生日ケーキとなればワンホール。
それを当日いきなり欲しいと言われても普通は難しいだろう。
しかも今お昼は過ぎてもうすぐ三時。
「何時に間に合わせればよろしいですか?」
「七時から家族で誕生日パーティをするから六時半には受け取りたい」
「ケーキのサイズや種類はいかように?」
「サイズはそうだな出来るなら六号。白いケーキもいいが、娘がチョコが好きなんで迷ってるんだが」
白い生クリームケーキがいいが、チョコも捨てがたいが。
なら
「………ホワイトチョコでデコレーションを。
通常のスポンジにチョコのスポンジを間に挟んだ三層。
スポンジの間は生クリームとイチゴといった感じでいかがでしょうか?」
「ホワイトチョコか。
それで頼めるかな?」
「かしこまりました。
午後六時半までには必ず」
「じゃあ、また六時半に」
「はい。またのお越しをお待ちしております」
クラウン中将を見送る。
「その士郎、三時間半で大丈夫なのか?」
「ふ、これぐらいの無茶をやれぬで何が執事か。
しばらく厨房から出てこれないと思うが頼んだぞ」
在庫からケーキの作成は十分できる。
注文を受けたからには完遂するのが鉄則。
さあ、戦いの幕は上がった。
挑むとしよう。
side フェイト
士郎が厨房にかかりっきりになり戦力が減るから心配だったんだけど、ある意味それは裏切られた。
なぜなら
「カウンター、ホットサンドとカフェモカのセットあがったぞ」
「うん。ありがとう」
士郎は確かに厨房から出てこなくなったけど、ケーキ作りの合間に注文を受けた調理もやっている。
普段の調理でさえ無駄な動きがない素早いものなのに、今日はさらに段違い。
一切の無駄を省き、何をするにも最速最短で、だけど手つきは丁寧で一切の妥協がない。
すごいんだけど何かが間違っている感じがどうしても拭えなかった。
side 士郎
時間は六時。
最後の仕上げのデコレーションももうすぐ終わる。
余裕を持ってケーキは渡せそうだ。
そんな時
「失礼する」
厨房に入ってくる一人の男性。
「クラウンさん。ここはスタッフ以外お断りですが」
「フェイト・テスタロッサさんにも言われたけど、二人だけで話したい事も
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