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Fate/magic girl−錬鉄の弓兵と魔法少女−
A's編
第五十五話 管理局との交渉、そして新たな運命の前日   ★
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だろう。

 リンディさんやレティさんも言っていたが管理局は人手不足のようだしな。

 しかし意外な事もある。

 それは管理局からの勧誘。
 本局に来て、エイミィさん、クロノ、そして少し遅れてユーノが店を手伝ってくれるようになり、店の運用が安定し始めた時に会って話したいという招待状が届いたのだ。

 招待されたメンバーは意外と少なく俺の知り合いとしてリンディさんとレティさん、管理局の代表として五名の計八名と話し合う事になった。

「はじめまして。魔術師、衛宮士郎殿。
 時空管理局本局、クラウン・ハーカー中将と申します。
 この度はジュエルシード事件の証言のための来訪だというのに、このような話し合いに応じてくれた事に感謝致します」

 時空管理局の中将にして代表の五名の一番役職が上の人物だが、意外に若い。

「はじめまして。クラウン・ハーカー中将、そしてその他の時空管理局の皆様。
 そして頭をお上げください。
 今回の事はお互い必要な事なのですから」

 互いに向い合い席についたのだが、周囲にいる護衛の局員がピリピリしている。
 周囲を警戒しているのならば気にする必要はないのだが明らかにこちらを警戒している。

「ところでクラウン・ハーカー中将。
 話し合いといっていた割にずいぶんとこちらを信用していないのですね」
「その服装は、衛宮士郎殿の戦闘時の恰好だったはず。
 ならば警戒するなという方が無理ではないですか?」
「デバイスを持っている時点で魔導師にとっては戦闘準備は整っています。
 残念ながら我々魔術師はデバイスのように武器を隠せるような道具を持っていませんので」
「そうかもしれませんが」
「それに今はお互い不干渉が基本ですが、この話し合いの後もそれが続く保証はありません。
 となれば戦闘準備だけはしておくべきでしょう」

 その言葉と共にデバイスを握り、いつでも動けるように構える護衛と立ち上がる向かい側に座る数名。
 それを阻むように

「座りたまえ。
 君達も構えを解きたまえ」

 クラウン中将が構えを解くよう言葉を発した。

「ですが、中将」
「彼は話し合いの後でと言った。
 つまりこちらが技術提供等で強制をしようとしなければ戦闘にはならない。
 それで間違いないですな?」
「ええ、魔術には非殺傷設定などありませんから、無駄に血を流すような事をしたくありません」

 俺の言葉に渋々ながら腰を下ろす数名と構えを解く護衛。

「さて単刀直入に管理局からの要望をお伝えします。
 魔術についての技術提供。
 および魔術師の育成協力。
 そして、衛宮士郎殿ご自身の管理局への所属となります」

 クラウン中将が言う要望は予想通りと言ったところか。

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