ペルソナ3
1925話
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剣道部な訳で、竹刀とかを持っていないのであれば、剣道とは言えないだろう。
勿論竹刀がないからといって、鍛えた体力とか身体の動かし方とか、そういうのがなくなる訳じゃないのは間違いないか。
ただ、順平の場合はまだ剣道部に入部してから1ヶ月も経っていない。
それだと、初心者……いや、素人と大差はないだろう。
少なくても、剣道を始めてから1ヶ月の素人と喧嘩慣れしている不良では、不良の方が強いと思うのは俺だけじゃない筈だ。
「うーん。それもそうね。ただ、私達の場合はアクセルがいるから、その辺りを心配する必要はないと思うけど」
ゆかりの言葉に、順平が俺に視線を向ける。
そして数秒考え……
「そうだな。それこそペルソナなしでシャドウを倒しているアクセルなんだし、敵がどういう相手でも、全く問題にはならないか」
「それは否定しないけどな。ぶっちゃけ、ゆかりがいれば心配はないと思うけど」
「ちょっと、私?」
俺の言葉に、心外だといった表情で告げるゆかりだったが、最強のペルソナ使いというのは伊達ではない。
勿論不良との戦い……いや、喧嘩でペルソナを使えとは言わないが、シャドウとの戦いを生き抜いてきた今のゆかりであれば、それこそ不良程度でどうにか出来る筈もない。
実戦慣れというのは、喧嘩慣れよりも圧倒的に上なのだから。
例えゆかりの武器の弓がなくても、不良程度がゆかりに勝てるとは思えない。
……まぁ、実戦慣れだけに、やりすぎないように注意する必要があるのは間違いないだろうが。
「あー……ゆかりッチかぁ。うん、俺が不良でも、ゆかりッチには怖くて手が出せないかも」
「ちょっと、順平。それ……どういう意味かしら? 具体的に、ゆっくり、じっくりと聞かせてくれる?」
満面の笑みを浮かべ、ゆかりは順平にそう告げるのだった。
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