ペルソナ3
1925話
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に出る事が出来ないか〜』というお決まりのメッセージが聞こえてくる。
ゆかりの言う事に間違いはない。
けど、何でいきなり連絡が通じなくなったんだ?
何だか、微妙に嫌な予感がするな。
普通に考えれば、荒垣を心配するような事はない筈だ。
元々が喧嘩慣れてしているのに加え、今の荒垣はいざとなればペルソナもある。
それこそ、その辺の奴が集まっても荒垣をどうにか出来るとは思えない。
まぁ、その強面ぶりとは裏腹に、周囲に対する気遣いの細かい荒垣の事だ。
普通の喧嘩でペルソナを使うような真似をするとは、到底思えないってのもあるのだが。
「分かった。荒垣が無理なようなら、俺が一緒に行くのがいいだろうな。向こうで何か騒動があっても困るし」
結局、そういう事になるのだった。
「おーい、悪い。遅れた!」
月光館学園の校門前で俺とゆかりが待っていると、そんな声が聞こえてくる。
やって来たのは、当然のように剣道部の部活を終えた順平。
まだ6月になったばかりだが、日が暮れるのはそれなりに遅くなってきている。
だが、それでも既に太陽は夕日となっており、そう遠くない内に完全に夜となるだろう。
「遅いわね」
「しゃーねーだろ。これでも頼んで後片付けとかは免除して貰ったんだから。……まぁ、その代わり、来週は俺多く後片付けとかをしなきゃいけねえんだけど」
ゆかりの言葉に、順平は短くそう返す。
剣道部は、部活が終わった後で色々と掃除とかがあるらしい。
だが、順平は今日は早く帰らなきゃいけないので、それを他の連中に頼んできた……と、そういう事なのだろう。
それでも剣道部は強豪校だけあって、遅くまで部活をやっていたらしいが。
最近だと短期集中型とかそういう練習をやっている部活とかでも強くなってたりするって話は時々聞くけど……それでも、やっぱり長時間練習した方が強いと思うのは、きっと俺の気のせいって訳でもない筈だ。
シャドウミラーの中でも、戦闘訓練とかは結構な時間行っているし。
強豪校はそれなりに理由がある訳だ。
……順平の場合は、タルタロスの件もあって急激に強くなってきているが、それはそれっって事で。
「有里は?」
「ああ、何か山岸だっけ? あの女の事で急に用事が入ったって」
「あー……なるほど。とにかく行くか」
「うわぁ……今更だけど、本当に行くのかよ」
本当に今更な事を告げる順平。
「何よ、剣道部なんだから、その辺の不良は相手にならないでしょ。それに、シャドウよりは怖くないと思うけど?」
「それはそうだけど、そもそも剣道部だからって、俺は竹刀とか木刀とか持ってる訳じゃないし」
……まぁ、そりゃそうか。
剣道部ってのは剣道をやるから
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