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転生とらぶる
ペルソナ3
1925話
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ら、アクセルも一緒に来てって言ったの」
「……聞き違いじゃなかったのか」

 ゆかりの言葉に、俺は思わず溜息を吐く。
 そうして他の2人はどんな顔をしているのかと思えば、順平は頼むから断ってくれ、ゆかりを止めてくれと、そう表情で俺に頼んでくる。
 有里の方は、苛立たしげな雰囲気を纏ってはいるが、今は特に表情を変えている様子はない。
 で、ゆかりの方はといえば……やる気満々といった感じな訳だ。

「で? 何だってそんな結論になったのか、聞かせて貰ってもいいか?」
「ほら、いなくなった子達だけど、ポートアイランド駅の裏側とかに結構遊びに行ってたりしたみたいなのよ。なら、何か情報があるんじゃないかと思って」
「……なるほど」

 まぁ、ゆかりの説明には納得出来る事が多い。
 そもそも、あの女達は最近学校には来にくかった筈だ。
 有里と敵対したというのは、女にとってかなり大きい出来事だし。

「けど、あっち方面は色々と危険だぞ?」

 そう、あそこに集まっている不良達は、それこそかなり手が早い。
 ちょっと気にくわない事があれば、すぐに殴りかかってくるのは確実だった。
 まさか喧嘩程度でペルソナを使う訳にもいかない以上、自力でどうにかするしかないのは事実だ。

「分かってるわよ。だから、アクセルに一緒に行って欲しいって言ってるの」

 ゆかりの言葉に、順平と有里の2人が俺に視線を向けてくる。
 出来れば一緒に来て欲しいという、そんな視線。
 ……いや、順平の場合はもしかしたら俺に行くって言わないで欲しいのか?
 もっとも、ゆかりの性格を考えれば、俺が行かないと言っても自分で行くと言った事を止めるとは思えないが。
 しょうがない、か。
 実際ここで俺が行かなければ、恐らく面倒な事態になるのは確定している。
 それこそ、最初から荒垣に連絡をしておいた方がいいんじゃないか?
 荒垣は、何だかんだとあの辺では有名人だ。
 もっとも有名人だからこそ、好んで手を出してくるような奴がいるのも間違いはないのだが。
 そうなると、やっぱり俺が行った方がいいのか?
 いやまぁ、俺と知って絡んでくる奴がいるのも、恐らくは間違いないだろうけど。
 以前にも何度か同じような事があったし。
 ポートアイランド駅の裏側がああいう奴等の生息地域ではあるのだが、時々表通りの方に出没する事もあるんだよな。

「一応聞くけど、荒垣に連絡はしたのか?」
「ええ。したけど……連絡が繋がらないのよ」
「……何?」

 断られたというのであれば、納得も出来る。
 だが、荒垣の携帯に通じないというのは、どういう事だ?
 そんな疑問を抱き、一応俺も荒垣の携帯に電話をする。
 そして、少しの間呼び出し音が鳴り……やがて『現在電話
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