帰り道
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単独戦闘を終え、帰り道を辿りながら十分程歩いた俺とジンオウガは出口から出ると見たことのある背中を見つけ声をかける。
「よ、お疲れさん」
「ライト、お前もこっちにいたのか」
キリトは俺の顔とジンオウガを見ながら言うと、俺達は同時に小道を歩き始めた。
「ライト、そっちはどうだった？」
「別に何も変わり無いよ。特に強力な奴は出なかったし」
「そっか」
キリトがそう答えたと同時に聞き覚えの無い獣の声が微かに聞こえた。キリトを静止させ、慎重に音源を探すと、モンスターの姿が視界に浮き上がる。
「キリト……あれは……」
「≪ラグーラビット≫か……」
≪ラグーラビット≫、超が付くレアモンスターであり、コイツを倒すとS級のレア食材が手に入る。ただ……すばしっこい。
「キリト……投剣ある？」
「ああ。だが、スキル練度は低いぞ？」
「なら良い。俺が殺る」
そう言うと、俺は、ウインドウを操作し、手早く操作すると、背に新たな武器が現れる。俺は、弓を展開し矢をつがえると＜ホーミングアロー＞のモーションを起こす。
しかし、その矢は木に当たり、それに気が付いたラグーラビットは逃走を開始する、が。
「ちいっ！！」
ジンオウガから雷が放たれ、寸分狂わずラグーラビットを貫いた。それを確認した俺は、すぐにアイテムウインドウを開くと、一番上の方に＜ラグーラビットの肉＞と言う文字が目に入った。
「すげぇな、ジンオウガ…」
キリトがジンオウガを尊敬する目で見るとジンオウガは尻尾をぶんぶん振り回す。痛い痛い。
「だがドロップしたはいいけどどうすんだ？食べるのか？それとも売るか？」
「そうだなぁ……ライトはどうしたい？」
「ミザールに頼めば作ってもらえると思うけど、捕まらないと困るし…」
「ライト、貴様料理スキルはどうした」
「消した。地味だし」
俺はジンオウガの質問を返すと、キリトを見る。
「しかたない。そんじゃ、エギルん所行こうぜ」
とキリトが転移結晶を手に取ったのでそれにならう。
「「転移！アルゲード！」」
たくさんの鈴を鳴らした美しい音色とともに、手の中の結晶が砕けた。同時に俺たちの体は青い光に包まれ風景が変わっていく。
光が一際輝き、消え去った時には、転移が終わっていた。
アルゲードの転移門に現れた俺達は移動を開始する
「いつ来ても騒がしいな……」
と耳を塞ぎながら俺は言う。
「そっか？俺は好きだが」
「俺もここは苦手だ」
キリトがそう言うとジンオウガも耳をふさぎながら言う。
しばらく歩くとエギルの店に着いた。早速中に入ると、先程まで商談をしていたらしい。
「うっす。相変わらず阿漕な商売してるな」
「よう、壁。元気そうで何よりだ」
「いい加減阿漕な商売しているとその内閑古鳥が鳴くぞ、壁」
「よお、キリトとライトか。安
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