暁 〜小説投稿サイト〜
Fate/magic girl−錬鉄の弓兵と魔法少女−
A's編
第五十四話 『翠屋〜本局出張店〜』慌ただしく開店 ★
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うものだった。
まあ、提案するリンディさんもリンディさんだが、受ける桃子さんも桃子さんだと思う。
と過去を振り返るのもこの辺でシュー生地やタルト生地、スポンジなどを作り始める。
「フェイト、すまないがレジを立ち上げて設定してくれるか。
メニューと値段はこれだ」
「うん」
「アルフはテーブルや椅子とかを拭いてくれ」
「あいよ」
ミッド語で書かれたマニュアル系は読む事すらほとんど出来ないのでフェイトにお願いするしかない。
フェイトだけで多少心配だったが相棒のバルディッシュが手伝ってくれているので大丈夫だろう。
そんな事をしていると
「やっほ〜、士郎君、お届けもので〜す」
「エイミィさん、ありがとうございます。
アルフ、ユーノ、運び込んでくれ」
材料が届き、生地を焼いている間に届いた物を開けてコーヒー豆と紅茶の茶葉を確認して、ケーキ等で使う果物をカットして、生クリーム等の準備をしながら、軽食の下ごしらえやその他もろもろの準備をしていく。
side フェイト
会計用のレジ機械の設定が終わったのでエイミィに念のために確認してもらって厨房を見て茫然とした。
まるで全てを見渡しているかのように物すごい勢いで着々と準備をこなしていく士郎。
その様子に私だけじゃなくてアルフもユーノもエイミィも茫然としている。
「士郎君、このままお店持ってもやっていけるんじゃないかな」
「同感」
エイミィとアルフがそんな事を話しているを聞きながら、手伝いたいけど手伝える自信がないので士郎の作業を眺めてた。
side 士郎
よし。
材料の搬入の関係で慌ただしくなったが間に合いそうだな。
時計の針は十時五十五分を指している。
開店予定は本日の十一時四十五分
本当なら準備に丸一日用意していたのだが本局の手続きのために準備の日がつぶれてしまったのだ。
おかげでこんな慌ただしい事になっているのだが。
そして茫然とこちらを見ている四人に気がついた。
どうかしたのだろうか?
「フェイト、アルフ、そろそろ仕事着に着替えていいぞ。
俺の準備も後は簡単なデコレーションとジュースサーバーにジュースを入れるぐらいだから」
「え、はい」
俺の言葉にどこか呆けたように頷くフェイトとアルフが更衣室に消える。
「なになに、仕事着とか用意していたの?」
「桃子さん、なのはのお母さんがフェイトとアルフに用意していたみたいで」
「まあ、私服にエプロンというわけにもいかないしね」
本当の翠屋の制服はそんな感じなんですけどね……。
「士郎君の仕事着は?」
「フェイト達が着替えたら着替えますよ。
更衣室
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