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Fate/magic girl−錬鉄の弓兵と魔法少女−
A's編
第五十四話 『翠屋〜本局出張店〜』慌ただしく開店   ★
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のはとお揃いのメイド服。
 しかも

 ―――翠屋のお手伝いをしてくれてありがとう。
    これを着て、頑張ってね。
    士郎君、フェイトちゃん達の写真とビデオメール待ってるからね

 とのメッセージカードとメイド服のなのはと執事服の俺が一緒に写っている写真付きである。

「へえ〜、士郎達の世界ってこんな恰好で喫茶店の仕事するんだ」
「ちょっと恥ずかしいかも」

 しかもなんだか二人に第97管理外世界の日本における間違えた知識を与えてしまっている。
 かといってこの服を着せずに写真等を送らなかったら桃子さんからどのようなお叱りを受けるかわかったものではないので何も言えない。

「……ユーノ」
「……僕からも言えないから」

 だよな。
 ……人間あきらめが肝心という事だろう……人間ではなく死徒だが。

 念のために試着してみたフェイトとアルフだがサイズ的には問題もないらしく、それぞれが荷物を持って翠屋に向かう。

 翠屋に到着すると椅子やテーブル、ナプキン、テイクアウト用のコップや袋類、店で使う食器類を再度確認する。

 昨日の下見の段階でも思った事だが掃除などはされているし食器類も揃っているので問題はない。
 次に冷蔵庫と食材保存庫を確認すると牛乳や小麦粉などが揃っていた。

 昨日別れる時に

「果物や紅茶の茶葉とかほとんどの物は明日届けるけど、小麦粉とか一部の食材は夜のうちに運び込んでおくから」

 とリンディさんが言っていたが、これの事だろう。

 それにしてもリンディさんもよくこんな事を思いついた物だ。

 実はリンディさんは休暇を使い俺が管理局に行く日程が決まった後に海鳴に来ているのだ。
 その時に桃子さんに翠屋の店名の使用に関するお願いも行ったのだ。
 その嘘の交渉内容が

「じゃあ、士郎君がいくのってフェイトちゃん達がいるところなんですね」
「そうなんですよ。
 でも士郎君は生活費を自分で働いて稼いだりと大変なのにその間収入がないというのも」
「そうね。
 ご両親に関するものだったわよね。
 となる手続きとか面倒なんでしょうね」
「そこで一つ提案があるんですが。
 私達の家の近くについこの間隠居するって言って閉店してしまった喫茶店があるんですが、そこを翠屋の出張店という事で出させていただけないでしょうか?」
「出張店自体は構いませんけど、店主とかどうするんですか?」
「店のオーナーと責任者には私がなります。
 店の取り仕切りは士郎君にお願いしようかと」
「ああ! 士郎君の腕前なら問題ないものね。
 でも手続きとかは?」
「ご安心してください。
 そういったのは得意ですので」

 そして笑い合い握手を交わす二人の女性。
 とい
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