第9話
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ーねー、アーちゃん。ボクにもその”成長促進剤”って言う薬を頂戴♪」
リィンの説明を聞いたミリアムは興味ありげな表情をした後アルティナに要求し
「お断りします。わたしが持っている”成長促進剤”は正当な対価です………”成長促進剤”が欲しいのでしたら、クロスベル帝国にいるディオン三姉妹から直接購入してください。」
「ぶーぶー、アーちゃんのケチ〜!」
アルティナはジト目でミリアムの要求を断り、要求を断られたミリアムは頬を膨らませて不満を口にした。
「ハハ……(”黒の工房”―――”結社”を裏切って内戦の最中にオズボーン宰相に取り込まれた組織。メンフィル帝国軍が”七日戦役”の際に制圧した工房は氷山の一角で、他の工房等の場所については今でも手掛かりを掴んでいないとの事だったな………記憶を消された彼女達は勿論、レクター少佐ですら何も知らないらしいしな。レン教官の話では工房の居場所がわかったのも、レン教官がアルティナの記憶を読み取った事によって、”黒の工房”が消したと思っていた記憶がアルティナの脳に残っていたお陰との事だからな……一体どういう……何の目的でミリアムやアルティナを?)」
「おーい、リィンってば!」
リィンが考え込んでいるとミリアムが声をかけた。
「もー、何をぼーっとしてんのさー?」
「……体調が優れませんか?なら、いったん小休止を―――」
「はは、大丈夫だ。気にしないでくれ。…………ミリアムはミリアムだし、アルティナがアルティナであるのはそもそも何も変わらないんだしな。」
「???」
「あはは、リィンってばなに当たり前のこと言ってるのさー。えへへ……うん、でもありがとね!」
リィンの言葉の意味を理解できていないアルティナが不思議そうな表情で首を傾げている一方リィンの言葉の意味を理解していたミリアムは嬉しそうな表情を浮かべた。
「はは……それこそ礼を言われる事じゃないだろう。」
「………テスト評価に影響します。問題なければ探索を続行しましょう。」
ミリアムと共に笑い合っている様子のリィンを見て”何か”を感じ、その”何か”に首を傾げたアルティナはリィンに声をかけ
「ああ、行こう。」
「改めてレッツ・ゴーだね!」
(アイドス様、アルティナさんはもしかして……)
(多分、ミリアムに”嫉妬”してリィンに自分にも目を向けてもらう為に無意識で声をかけたのでしょうね……まあ、アルティナ自身はミリアムに対して感じた”感情”には気づいていない様子だけど………)
アルティナの様子に気づいていないリィンはミリアムと共にアルティナの言葉に頷いている一方、アルティナの様子に気づき、アルティナが感じた”何か”を悟っていたメサイアと念話をしていたアイ
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