第9話
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て二人はそれぞれが操る傀儡を召喚し、リィンは普段使っている太刀を鞘から抜いた。
「アガートラム、久しぶりだな。クラウ=ソラスもよろしく頼む。行くぞ――――アインヘル小要塞・LV1の攻略を開始する!」
「OK、一気に行くよー!」
「可及的速やかに完了しましょう。」
そしてリィンの号令を合図にリィン達は小要塞の攻略を開始した。その後攻略を開始したリィン達は徘徊する魔獣達を撃破しながら進み続けていた。
「ふう、手強いな……大丈夫か、二人とも?」
「ええ、特に問題はありません。」
「うん、ボクもヘーキ!リィンもアーちゃんもいるしむしろちょー楽しいっていうか。」
「………楽しい………」
ミリアムの言葉の意味がわからないアルティナは困惑の表情でミリアムを見つめた。
「ニシシ、あるイミシュミット爺ちゃんのおかげかな?」
「はは、おかげっていうのはさすがにどうかと思うが………まあ、二人がいてくれて助かっているのは確かだ。正直、戦闘でもあそこまで息ピッタリだとは思わなかったよ。」
「えへへ、これでも姉妹みたいなものだしね〜。」
「……まあ、仕様的には同期しやすいのは当然かと。”形式番号”も一つ違いですし。」
アルティナが呟いた言葉を聞いたリィンはかつての出来事を思い出した。
形式番号Oz74、”黒兎”アルティナ―――リィン様と”英雄王”との司法取引によってメンフィル帝国の捕虜の身であった私の身柄は貴方達―――シュバルツァー家に引き取られる事になり、今後は貴方達”シュバルツァー家”の”使用人”として貴方達をサポートさせて頂く事になりましたので、これからよろしくお願いします、リィン様―――いえ、マスター。
え、えっと……それよりもアルティナさんはミリアムちゃんと同じファミリーネームである”オライオン”を名乗っていましたが……
まさかアンタも”人造人間”なのかしら?
はい。私の形式番号はOz74です
あ、ボクの方が1コ上だから、ボクは君のお姉さんだね〜♪
「……ミリアム、アルティナ。君達との付き合いも長いし、ある程度はわかっているつもりだ。」
「へ………」
「リィン教官……?」
リィンの突然の言葉にミリアムは呆け、アルティナは不思議そうな表情をした。
「二人の出身が”黒の工房”という正体不明な所であるのも知っている。そこで過ごした時の記憶は消され、ミリアムは情報局に、アルティナはルーファス・アルバレアに引き渡されたことも……”戦術殻”という不可思議な武装と同期する能力を持っている事も。」
「あはは………ボク達が”厳密には人間じゃない”って事も1年半前
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