暁 〜小説投稿サイト〜
Fate/magic girl−錬鉄の弓兵と魔法少女−
A's編
第五十三話 本局での生活
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がもしお店を手伝うって言ったらこれを渡してあげて、それまでは絶対開けちゃだめよ」
 という言葉と共に渡された物の事を思い出していた。
 中身は知らないがあとで渡すとしよう。

「ユーノはどうするんだい?」
「え? ぼ、僕?」

 アルフの言葉に眼を丸くするユーノ。

「う〜ん、手伝いたいけど裁判の合間に一度スクライアの皆に顔を出すって言ってるから、しばらくいないと思う」

 ユーノは一旦戻るのか。
 まあ、そんなにお客が来るとも限らないから三人で何とかまわせるかな。


 後にこの考えがどれだけあまい考えだったというのを実感するのだが


 その後、フェイト達と周辺の店を案内してもらいながら必要な日用品や今晩の食料を仕入れる。
 それにしても意外なのが、地球にあるのと同じ食材や調味料が多いという事。

 リンディさん曰く
「祖先に第97管理外世界の出身者の者もおり、意外と地球の文化が入ってきているのよ」
 とのこと。
 その祖先がなのはのように魔導師としての資質があったのか、それとも偶然来たのか、または魔術師だったのかは知らないが意外と昔から第97管理外世界と繋がりはあるようだ。

 そして、日も暮れる前から俺の部屋にて夕食の調理に取り掛かる。
 もっとも調理に取り掛かる前に家電品に書かれているミッドの文字をフェイトに訳してもらったり、食器が足りないのでフェイトとユーノの部屋から持ってきてもらったりと前準備にも時間がとられたが

 さて本日のディナーのメンバーは俺とユーノ、フェイト、アルフ、プレシア、リンディさん、クロノ、エイミィさん、そして初対面となるリンディさんの友人であるレティさんの九名。

 メニューは生ハムのサラダ、ホタテのソテーレモンソースかけ、エビの香草焼き、ローストチキン、パスタは二種類ホウレン草の和風とカルボナーラ、一口サイズのガーリックフランス。
 人数が人数だけに量が多いので大皿に載せて、各自好きにとってもらうとしよう。
 
 そして、女性が多いので食後のデザートも忘れずに
 デザートはプチシュークリームとベイクドチーズケーキ、アップルパイ。
 小さめだが種類と量は多めにする。

 調理を開始してしばらくして

「お邪魔しま〜す」
「お邪魔するよ」

 エイミィさんとクロノが一足先に到着。

「うわ〜、すごいね」
「士郎、これだけの量作るのか?」
「ああ、この量なら何とかなる」
「「「「「何とかなるんだ」」」」」

 俺の言葉に呆れたようにつぶやく面々。
 俺からすれば元いた世界で一緒に生活していた人数が人数なのでこれぐらいどうという事はない。

「とりあえず私も手伝うよ」
「助かります。ならそっちのパスタのソースを」
「了解」
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