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Fate/magic girl−錬鉄の弓兵と魔法少女−
A's編
第五十三話 本局での生活
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くるフェイト。
 傍から見ればかわいらしい光景なのだろうが、されている俺からいえばまずい。

 リンディさんの

「少しインパクトがあった方が感動的よ」

 との言葉を鵜呑みにしてインターホンでは俺の存在を悟られないようにしたのは確かにインパクトはあったかもしれないが失敗だったかもしれない。
 正しくはインパクトがあり過ぎたというべきか?
 どちらにしろ抱きつかれるのは予想外だ。

「フェイト、そろそろ離してくれると助かるんだが」
「う〜、わかった。
 でも士郎も悪いよ。
 ビデオメールほとんど映ってないんだもの」
「うぐっ」

 フェイトの言葉に返す言葉もない。

 フェイトとなのはとのビデオメール。
 なのはと一緒に写ったのが二、三度だけで後は俺は撮る方ばかりしていた。

 なにせ送り相手がジュエルシードの事件の中心人物であるテスタロッサ家。
 フェイト達が見る前に管理局の手によって中身を確認される可能性が高い。
 その危惧もありビデオメールの出演は可能な限り断っていたのだ。

 それはともかくこれだけ騒いでいれば奥から何事かと覗く人物が二名
 一名は

「士郎! 久しぶりだね」

 フェイトの使い魔のアルフ。
 そして、もう一人は

「手続きに丸一日かかったんだね」

 一日はやく手続きを済ませたユーノであった。

「まあ、こちらの世界でのバイトの件とかあったからな」
「なにさ、士郎こっちでもなんかすんの?」
「生活がかかってるからな。裁判の間収入がなくなるのは避けたい」

 正しくは生活するだけなら問題はないのだが宝石の補充等で出費がかさむのであると助かるという話なのだが。

「プレシアは?」
「研究室でお仕事。
 でも今日は定時で上がれるって」

 それなら買い物に行くついでにここら辺の店を案内してもらって食材も揃えるか。

「なら今晩は俺が腕を振るうとしよう。
 リンディさんもどうですか?」
「そうね。
 あ、ならレティ、士郎君の魔術の事を話してる私の友人も呼んでもいいかしら?」
「構いませんよ。
 俺も一度挨拶しておきたいですし、クロノ達も来れるのでしたら」
「ええ、連絡しておくわ」
「ならフェイト、来て早速で悪いがここら辺の店の案内頼めるか?」
「うん。ちょっと待ってて着替えてくるから」
「じゃあ、僕もちょっと着替えてくるから」
「ああ、準備が出来たら俺の部屋に」
「あいよ」

 ユーノやアルフと一旦別れ、部屋に戻る。
 お茶でも準備したいところなのだが海鳴より持参した茶葉が荷物の中だ。
 食器類もある程度揃えてもらっているのでこちらは買う必要はなさそうだ。

 フェイト達を待っている間に冷蔵庫の中を確認するが
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