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Fate/magic girl−錬鉄の弓兵と魔法少女−
A's編
第五十三話 本局での生活
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君自身の個人情報はほとんど知られていないはずよ」

 なるほど。
 俺の情報は一部しか知らないのか。
 その方が動きやすくていいが。

「この建物よ。後これが士郎君の部屋のカードキーね」
「ありがとうございます」

 リンディさんと話ながら歩いていると自分が滞在するマンションに辿りつく。

「フェイトさん達には」
「荷物を置いたら会いに行きますよ。
 鞄の荷物を片づけるのは夜にでも出来ますから」
「そうね」

 エレベーターをあがり自分の部屋をカードキーで開ける。

 一時的な滞在の割に部屋が広い。
 リビングにキッチン、そして寝室。
 部屋数と間取りから考えて一人暮らしではなく二、三人暮らしぐらいの広さだ。
 まあ、フェイト達が住んでいるマンションの同じ階なのだが当然といえば当然か。

 その他にも家電なども一通りそろっている。

「一応、一通りは揃えてるけど他にも必要なのがあったら言ってね」
「はい。ありがとうございます」

 それにしても改めて部屋を見回して思うのが

 海鳴の世界とは全く違うのだという事。
 科学技術は当然としてだが魔導に関するものでしか見た事がない字が並ぶ。

 正直使い方がわかるのかが不安だ。
 まあ、英語などに似ているところが若干ながらあるので如何にかなる……かな?

「どうかした?」
「いえ、ちゃんと使えるかと思いまして」

 俺の言葉にリンディさんが首を傾げるが、すぐに納得したように

「もしわからなかったらいつでも連絡して。
 それに隣にフェイトさん達もいるし、逆隣りはユーノ君だから」
「それは助かります」

 ユーノが逆隣りとなると、今回の裁判の関係者がここに集まっているのか。

 まあ、ちゃんと使いこなせるかどうかは実際に使う時に考えるとして

「じゃあ、フェイトの家に」
「ええ、行きましょう」

 荷物を寝室に置きフェイト達の部屋に向かう。
 といっても隣の部屋なので本当に一分もかからないのだが。

 隣の部屋のインターホンを鳴らす。

「はい」

 帰ってきた返事はビデオメールで聞いた懐かしい声。

「フェイトさん、リンディです」
「リンディ提督。今開けますから」

 フェイトの返事から十秒としないうちにロックが外れる音がする。
 そして開く部屋のドア

「お待……え?」
「久しぶりだな、フェイト」

 リンディさんと思って開けたドアの先に俺がいて固まるフェイト。

「し……ろう? 士郎!!」

 俺の名前を確かめるにように口にして次の瞬間には弾かれたように抱きついて来た。

「ちょっ、フェイト!?」
「士郎、士郎、士郎」

 俺の名を呼び胸元に顔を擦りつけて
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