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こんなチートでもありですかい?そうですかい。
第8話。変人とアインツベルン。
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に戻し、興奮した様子のアハト爺。

「しかし・・しかしだ!!僥倖!こやつが・・こやつさえいれば、聖杯戦争・・いや、我がアインツベルンの法に!!」

2世紀もの間、魔術師を続けているこの老人にしてみれば、目の前の人間は『ヒト』に見えなかった。

この膨大な魔力に驚くよりも興奮した。こいつがいれば魔法に・・アインツベルンの悲願に・・!!

しかし、この興奮・・いや、狂喜といった方が相応しいか。この様子に同じアインツベルンの子であるイリヤでさえ、戸惑いを隠せないのにも関わらず・・



全く空気を読めない男が一名



「爺ちゃん。」
「おお!しゃべりおった!」
「顔・・近いんじゃ!!」

バギィ!!

手加減したつもりだったが、つい気持ち悪さで力加減をミスり、いい感じの放物線を描き飛んでいく御当主。

ドッガシャーーーン!!バギバギ

いろんな物も巻き込んで壊していく御当主。

「・・・・」
「・・・・」
「じっ・・爺ちゃーーーーーーーーーん!!」

結果として無事だった。アインツベルン製のホムンクルスは丈夫で頑丈が売りです。





「ごめんな爺ちゃん。」
「・・・・プイッ」
「あ〜ん。スネんといてなー、ほんまこの通りや。(土下座)」
「(おおこれが、見た者は何に対しても許さんといかんという、ジャパニーズ土下座か。)小童。」
「晋吾やで爺ちゃん。」
「(爺ちゃん・・いいかも)晋吾や。いいだろう。許そう。」
「お〜ありがとな。爺ちゃん!」

先ほどの狂喜はどこにいったのか?急にほのぼのとした空気になる。好々爺と化した祖父に当る男にイリヤは思った。何こいつ誰?





「では、貴様は今の聖杯を手にすることは諦めろと言うのだな?」
「その通りです。当主殿。」

その言葉に思案する爺ちゃん。ところで、

「姉ちゃん。聖杯って何?キリスト的な奴?」
「概ねそうなんだけど、今の話の聖杯は冬木の聖杯戦争に使われる聖杯よ。ちょっと説明が長くなっちゃうから、ここでは願いをかなえる願望機と認識して構わないわ。」

願いをかなえる願望機?

「んで、それを諦めろって親父はいってるん?」
「そうよ。」
「では、貴様はどうすると言うのだ?アインツベルンの悲願を、諦めろと言うのか?」
「ほ?アインツベルンの悲願って願望機を手に入れることなん?」
「うーん。厳密に言うと違うわ。」
「アインツベルンの法。第三魔法に行きつくためだ。そのために、聖杯を手にして『外』へ出る」

外?・・・・ああ、なるほど、『』に辿り着くってことね。でも親父魔法使いなんだろ?手伝ってやれよ。まぁ、テメェ
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