第三十五話 北の大地その九
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ないから」
そのせいでというのだ。
「雪の上は歩き慣れてないよ」
「そうなんだな」
「だから結構疲れたよ」
淳二にしてもというのだ。
「この間ね」
「そうだな、じゃあまずはな」
「街に入ったらね」
「ゆっくり休むか」
「そうしようね、サウナがあれば」
淳二は笑いながらこの風呂の話をした。
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