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Fate/magic girl−錬鉄の弓兵と魔法少女−
A's編
第五十二話 動き出す歯車 ★
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」
なごり惜しいけど頭を撫でてくれていた手は離れ、士郎君の後ろ姿を見送る。
だけどさっきまでの不安はもうない。
そして、クロノ君の横に立つ士郎君。
転送用の魔法陣が浮かび、光に包まれて士郎君達の姿が消える。
でも不安はないし、日課の朝のトレーニングを始める時間。
今は士郎君に守ってもらったり、支えてもらう事ばかりだから
「よし! 士郎君に追いつけるように頑張ろう!」
一日でも早く士郎君の後ろをついて行くんじゃなくて並んで進めるように
「All right, my master」
レイジングハートと共にいつもの林道の頂上に向かう。
side シグナム
「なぜっ! なぜ気がつかなかった!!」
病院の壁を八つ当たりをするように殴りつける。
「ごめん。ごめんなさい、私」
涙を流すシャマル。
だが私が攻めているのはシャマルではない。
「お前に言っているんじゃない。自分に言っている」
シャマルを責めることなど出来ない。
石田医師より伝えられた病の進行。
麻痺は徐々に上体へと進行し、このままでは内臓機能の麻痺に繋がる危険があると。
なぜ私は疑問に思わなかった?
主はやてと出会った時に足が不自由というのを自然と受け入れた。
もっと詳しく調べればわかったはずなのだ。
主はやての病の正体。
それが闇の書の呪い。
主はやてと生まれた時から共にある闇の書は主はやての身体と密接に繋がっていたのだ。
抑圧されてきた強大な魔力はリンカーコアが未成熟な主の身体を蝕み、肉体機能どころか生命活動すら阻害していたのだ。
そして、第一の覚醒によってそれは加速した。
守護騎士を維持するためにわずかとはいえ消費する主はやての魔力も無関係とはいえない。
治療系を専門とするシャマルでも闇の書の呪いとなると手が出ない。
我々、守護騎士に出来る事も限られている。
「この件、衛宮には」
「知恵を借りたいところではあるが、管理局に行っている今連絡の方法がない」
衛宮が海鳴を離れ管理局に行ったのが二日前。
あまりにもタイミングが悪い。
魔術であればまだ何か方法があったかもしれないがいつ帰ってくるか明確にわからない今待っている事は出来ない。
なにより
「衛宮には我々の事を管理局に隠してもらっている恩もある。
これ以上の迷惑はかけられない」
衛宮がその気なら闇の書の存在を管理局に話すなり、我々を脅す事すら可能であった。
しかし衛宮は私達を受け入れ、管理局に隠す事も約束してくれたのだ。
もし戦いになったとしても、単純な剣の腕ならば衛宮に負けない自信はあ
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