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普通だった少年の憑依&転移転生物語
【ハリー・ポッター】編
224 神秘部≠ナの戦い
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”──おおっ、怖っ。……怖すぎてうっかり落として割っちゃいそうだ」

「(カウントいくぞ──1、2…3!)」


――“動け(ロコモーター)”


「落ち着けベラトリックス、それにポッターも──っ!?」

カウントが終わったので目についた棚を倒してやる。予言≠ヘ棚の三脚の様な台座に置いてあるだけなので、そうなれば予言≠フ込められたガラス玉は万有引力の法則によって落ちてくるわけで…。

「フレッド、ジョージ!」

「おうよ!」「了解!」


「“麻痺せよ(ステューピファイ)”!」「“麻痺せよ(ステューピファイ)”!」


――“護れ(プロテゴ)”!

――“護れ(プロテゴ)”!


「甘いよ!」

(隙在りっ!)


――“石になれ(ペトリフィカス・トタルス)”!


「うしっ!」

アニーの言葉を瞬時に悟ったフレッドとジョージは、夥しい数の予言≠ェ降り注ぐ中、フレッドはベラトリックスに──ジョージはルシウスに失神の呪文≠放つ。しかしどちらも盾の呪文≠ナ防がれる。……が、そこでベラトリックスが気を抜いたのが判ったので、ベラトリックスの鳩尾(みぞおち)目掛け全身金縛り呪文≠放ってやる。

「っ!!」

俺の杖がどこに向いているかをベラトリックスが気付いて改めて盾≠張ろうとするが、その時には既にに遅くて。呪詛はベラトリックスの杖腕をくぐり抜け寸分の狂いなく鳩尾に刺さる。

するとベラトリックスは[I]の字で棒立ちとなり、そのまま後ろに倒れ込んだ。……ほんのちょっと多目に魔法力を込めたので、ベラトリックスの実力を加味したとしても少なくとも1時間から2時間くらいは解けないだろう。

ルシウスはベラトリックスが無力化された事に驚いたが、それも束の間。その杖先をネビルへと向けて…


――“麻痺せよ(ステューピファイ)”


「プ、“護れ(プロテゴ)”!」

ルシウスが放った失神術≠フ光線を何とかネビルは防ぐ。魔法ケイドロ≠ナの成果は出ているらしい。……などと、ネビルを上から目線で評価している間にアニーがフォローに入っていた。

「ボクが受ける! “妨害せよ(インペディメンタ)”──皆は散開して!」

「……“護れ(プロテゴ)”──逃がすな! 何としてでも捕まえろ!」

アニーの指示で今もなお降り注いでくる予言≠避ける様に二人一組で散っていく6人。ルシウス・マルフォイの指示で他の≪死喰い人(デス・イーター)≫どもも俺達の確保しようと本格的に動き始めた。

……本来、今回の様に個人個人の戦力が拮抗していて頭数が劣っている集団戦に()いて戦力の分散は悪手であることが多いのだが、今回に至っては悪
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