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Fate/magic girl−錬鉄の弓兵と魔法少女−
A's編
第五十一話 それぞれの思惑と暗躍
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していたのか。
だけど後者は可能性は低い。
なぜなら士郎君が監視されているのに気がつかないとは思えない。
その他にも気になる事はある。
海鳴に侵入した事自体問題だけどなにより今回の事が強硬派全体が動いているのか、それとも強硬派の一部の人間また単独で動いているかだ。
一部または個人の勇み足なら管理外のしかも局内で注目を集める次元世界への転送行為となれば完全な隠蔽は難しい。
だけど強硬派全体が一体として動いているなら尻尾をつかむのは難しいだろう。
あとは士郎君の情報自体が管理局内で機密扱いだから可能性は低いけど外部のフリーの魔導師に依頼された場合も考えられる。
そしてなによりも
「もし全体で動いているとなると覚悟をした方がいいのかもしれないわね」
強硬派全体で動いているなら最悪士郎君が証人としてこちらに来た時に何らかのアクションがある可能性が高い。
話し合いならまだしも想定できる最悪としては士郎君に対する襲撃だ。
そうなれば一戦交える覚悟はいる。
そして戦いになればテスタロッサ一家は間違いなく士郎君側につくだろう。
プレシアさんには魔力封印がされているが士郎君なら封印を外す手段を持っていても不思議ではない。
「だめね。
悪い事を考え始めると」
悪いイメージを考え始めると思考の悪循環に陥る。
これはまずいと思い頭を軽く振り、大きく息を吐く。
そんな時
「どうかしたのかね? リンディ提督」
「グレアム提督」
廊下でグレアム提督と偶然会った。
だけどいいタイミングよね。
長く管理局にいて『時空管理局歴戦の勇士』という通り名を持ち、現在は顧問官として顔も広い。
それに信頼できる味方なのだから伝えておいた方がいいでしょうね。
「魔術師、衛宮士郎君の件で問題が」
「問題?」
「はい。海鳴の衛宮士郎の館の傍まで侵入した者がいると」
私の言葉に眼を見開くグレアム提督。
「その情報はどこから?」
「衛宮士郎君自身からです。
つい先ほど今度の裁判の証言台の日程の連絡の際に調査依頼を受けました」
「なるほどな。
リンディ提督の意見としては何者だと思う?」
「恐らくは強硬派の者か、可能性は低いですが雇われのフリーの魔導師かと」
「ふむ、だろうな。
なにか情報が入ったら連絡をいれよう」
話して正解だったわね。
「はい。お願いします」
一礼してグレアム提督と別れ、当初の目的の情報収集に向かう。
side グレアム
リンディと別れた後、すぐさま部屋に戻る。
「「父様?」」
先ほど部屋を出た私が戻ってきた事に首を傾げるリーゼ達。
「衛宮士郎からリンディ達に先
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