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普通だった少年の憑依&転移転生物語
【ハリー・ポッター】編
223 魔法省へ
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トラルにアンタ達の所持品の匂いを嗅がせたんだ」

いけしゃあしゃあと答えるルーナ。ともすれば、連鎖的にいろんな謎が解けてくる。

恐らくだがフレッドとジョージが“忍びの地図”で俺とアニーがホグワーツを出るタイミングを観測していて、それからセストラルに俺とアニーの匂いを追わせたのだろう。……それも──一定の距離を空けながら=B

俺がここに到着するまで6人の気配に気付けなかったと云う事は、1Km以上離れていたと云うことだ。

……魔法ケイドロ≠ネどのレクリエーションによって、俺が気配察知能力に長けているのは公然の秘密となっているが、アニーを除きその範囲≠ワでを詳しく知っているのはハーマイオニーくらいなもので…。

「ハーマイオニー」

「言わないで、ロン」

(……マルフォイあたりか…)

じとり、とハーマイオニーを見てやればハーマイオニーは顔を逸らす。そこでハーマイオニーが──と云うより、ここに来た皆が誰かしらに──多分マルフォイあたりに唆されてここに来る事を決めたのだと推測出来た。

「……ロン、時間」

「そうだな」

アニーに言われ時間が差し迫っていたのを思い出す。……追い返すのにも問答している時間も既に無い。

……それに、マルフォイに焚き付けられてここに来ている以上≪死喰い人(デス・イーター)≫についても承知なはずなので、ここまで来てセストラルにくくりつけて追い返すのも野暮か≠ニも思ってしまったのだ。

「皆、聞いてくれ。俺とアニーはダンブルドア校長の頼みで魔法省(ここ)≠ノ来た。……そして皆も判っている通り、今魔法省(ここ)≠ノ≪死喰い人(デス・イーター)≫どもが罠を張っている公算が高い──そこまではいいな?」

頷く一同。……ふとアニーがどんな顔をしてるかが気になり、アニーを見れば、アニーもまた俺と同様に諦めた様な──欧米人がよくやるようなポーズを取っている。

「……はぁ…」「……はぁ…」

アニーもまた、本格的に諦めたらしく、俺と同じタイミングでため息を()いてから、皆に指示を出すのだった。

SIDE END
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