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普通だった少年の憑依&転移転生物語
【ハリー・ポッター】編
223 魔法省へ
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ルドア校長の(おおやけ)の場に()ける発言力を復活させる為にお辞儀さん≠引っ張り出そうと云う魂胆だ。

それでも、やはり不安があるのだろう──いつもより杯を傾けるペースが早いアニー。……然もありなん、これから罠であることが十中八九確定させてある¥齒鰍ノ向かうのだからアニーの不安も(もっと)もである。

(……ぶっちゃけ、≪プロメテウス≫のトップ10から何人か連れてっても戦力として申し分無いんだが──まぁ、無意味か)

一昨年、クィディッチ・ワールドカップを襲撃した≪死喰い人(デス・イーター)≫どもを思い出しながらそんな事を考えるも、直ぐ様その考えを棄却する。
お辞儀さん≠ヘ、アニーに予言≠取らせたいがゆえ、今夜の魔法省は人払いがされているのだろうが、ハーマイオニーとネビルだけならまだしも──十何人でぞろぞろと魔法省を闊歩するなんてさすがに考えられない。

(……まぁ、いつもみたいに流れに身を任せ精神≠ナいくしかないか)

ある意味では思考停止な考えではあるが、結局は一歩≠踏み出さなくてはならないのだ。

そして別荘≠出る時間がやってくる。

……しかし、この時は脳内で掃き捨てた考えが現実になるとはちっとも考えていなかった。

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

「どうしてこうなった…」
「あー」 魔法省への入り口となっているらしい電話ボックスの近くで、俺とアニーはセストラルから降りては、したり顔でこちらへ歩いてくる6人≠見ながら頭を抱えた。

10時にアニーと《叫びの屋敷》から箒でホグワーツから魔法省へと飛び、そのフライト自体は(つつが)無く成功した。

そう、フライト自体≠ヘ成功したが、自体≠ニ付いている事から判るかもしれないが──イレギュラー≠ェあったのだ。そのイレギュラー≠ノ気付いたのはこの場に着いた直ぐの事で。

「……こんなことになるなんて、考慮してないよ…」

「俺もだよ」

(……しかも二人¢スいし──マジでどうしてこうなった…)

来たのはハーマイオニー、ネビル、ルーナ、ジニー、フレッド、ジョージの6人≠ナ。俺とアニーだけが先行して──フレッドとジョージがホグワーツから退学していなかったがゆえのバタフライエフェクトなのは何となく理解したが、どうしてこうなったのかが判らない。

……それ以上にどうやって追跡出来た≠フかも判らなかった。

「ありがとう」

(……セストラル──あっ)

何となくルーナがセストラルを撫でながら礼を述べるところを見ていたら、不意にどうやって追跡出来たのかが判ってしまった。

「……追って来た方法は俺とアニーの匂い≠ゥ?」

「そうだよ、セス
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