【ハリー・ポッター】編
221 隔離病棟じゃないクリスマス
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となり)を知っているアニーも頬を紅潮させつつ痙攣させている辺り、予言者≠ノ対して怒りを──更には呆れをも通り越し、最早失笑してやりたいらしい。
「ピーター・ペティグリューが≪死喰い人(デス・イーター)≫の旗頭…? ……寝言は寝てるからこそだと、ボクは思うんだけどなぁ」
「きっと他にアズカバンから脱獄した魔法使いで汚名をふっかけられるのが居なかったのよ」
「シリウスには謝礼金を渡しちまってるからな」
アニーの皮肉に対してハーマイオニーと俺はそう返すしかなくて。アニーもアニーで、俺達から大したリアクションを求めていなかったのか、溜め息を一つ吐いては黙りこんでしまう。
ふと教師陣の反応が見たくてそちらの食卓を見遣れば、教師陣もハーマイオニーと同じく予言者≠片手に重苦しい雰囲気で朝食を口に運んでいる。
……しかしアニーより早くに黙りこみ──かつハーマイオニー以上に重苦しい雰囲気を醸し出している存在がここには居た。……ネビルである。
「………」
ネビルは実際そうなのだが──親の仇でも見るかの様な目付きで今回脱走した11人の内の一人であるとある魔女を睨め付けていた。
ネビルの視線のその先の魔女の名前はベラトリックス・レストレンジ。……ネビルの両親に磔の呪い≠廃人になるまで掛け続けた≪死喰い人(デス・イーター)≫の一人だ。
そこでハーマイオニーがネビルを見る。
その時点で俺はベラトリックス・レストレンジの科について──ネビルの両親について記されている事を悟る。そして、どうやらハーマイオニーは、記事にロンクボトム≠ニ云う見慣れ過ぎた名前を見付けてしまったらしい。
「ネビル、もしかしてこのフランクならびにアリス・ロンクボトム≠チて…」
「ハーマイオニーの予想通りだよ。……その二人は僕のパパとママだ」
「ごめんなさい、ネビルの気持ちを知らなくて…」
「いいんだ、ハーマイオニー。……去年トーナメント≠ェ終わってロンとアニーから例のあの人≠ェ戻って来たって聞いた時からいつかはこう≠ネるって判ってたから」
ネビルはハーマイオニーの謝罪を達観したような表情で流す。
(やせ我慢──ってわけでは無さそうだな)
何となくだが、ネビルの瞳からは確固たる意思のようなものが感じられるような気がした。……きっとネビルの中でベラトリックス・レストレンジに対する感情の整理は終わっているのだろう。
ハーマイオニーは気を取り直したのか、改めて予言者≠折り返し新たな記事に目を通し始めるが3分もしない内に痛ましい声をあげた。
「ああ…っ、なんてこと…」
「どうしたの、ハーマイ
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