暁 〜小説投稿サイト〜
普通だった少年の憑依&転移転生物語
【ハリー・ポッター】編
219 魔法ケイドロ
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、直ぐに杖を下げた。さっきまで俺とフレッドの追跡≠ノ味方していたこの地形(ジャングル)は、今度はコリンの逃走≠ノ味方する。

……しかし、だ。

セドリック・ディゴリーと云う青年は、正史(げんさく)≠ノ()いて三大魔法学校対抗試合(トライウィザード・トーナメント)≠ノ選出されるほどの手腕がある。それを考慮すれば、寧ろ金星と云ってもいい。

だから、無理して二兎を追う必要も無いのだ。

……ただ、それでも、セドリックが捕まった事は泥棒チーム≠ノ広まった事は理解しておかなければならないだろう。

「さぁ、フレッド。セドリックを檻エリア≠ワで護送≠オようか」

「はいよ」

………。

……。

…。

最初にセドリックを檻≠ノぶち込んでから20分──つまりはゲームの開始から三分の一が過ぎた頃、檻エリア≠フ在る方角から小気味良い破裂音と共に赤色の光が俺達とフレッドを照らす。

偶然出会したアーニー・マクミランとマイケル・コーナーを護送≠オている最中だったので、正にグッドタイミングだった。

ゲームとしての進捗(しんちょく)状況も悪くないと云える。

……ちなみに脱獄やら気にしていない。檻≠ヘ専用の鍵でしか開かない様になっているし、その鍵自体も、原則として檻エリア≠フ外に持ち出せない様になっているからだ。

(……まぁ、それ≠ノ気付くのはアニーくらいか…)

なんて事を考えている間に檻エリア≠ノ着いていたので、空いている檻にアーニー・マクミランとマイケル・コーナーをぶち込んでおく。

俺とフレッドは哨戒の打ち合わせをする為にハーマイオニーとケイティのチームに合流するのだった。

ゲームが終了するまで残り51分。

………。

……。

…。


「ロン、今檻≠ノ何人くらい居るか判るか?」

「14、15くらいだな」

「……微妙≠セな」

「ああ」

檻エリア≠泥棒≠ェ入ったり入ったり、出たり入ったりを繰り返している内に、ゲームも残すところ20分。檻エリア≠ニその周りに全ての警察≠ェ集まっていて、ハーマイオニーの指示で二人一組7つから3・3・4・4とそのグループの編成を変えていた。

……決戦≠ノ備えてのことだ。

俺とフレッドのグループへは新たにザカリアスが加わり、三人でテキトーな会話しつつ周囲に気を配りながら哨戒していると、いつの間にやら5分ほど経過していた。

そんな時の事…

――ウウウゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!!!

(……っ!)

遠方でけたたましい警報音と共に赤い花火が上がる。誰かがフィールドから抜け
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