暁 〜小説投稿サイト〜
普通だった少年の憑依&転移転生物語
【ハリー・ポッター】編
218 結成、≪プロメテウス≫
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の様なタイミングで首肯する。

「結構。この書面の大見出しをそのまま読めば[魔法省、教育改革に乗り出す ドローレス・アンブリッジ、初代高等尋問官に任命]だが、云ってしまえばこれは魔法省がホグワーツに本腰を入れて干渉してきた事に他ならない」

とりあえずはそこで区切り、「そこんところも理解出来ているよな?」と重ねて問えば、また堂タイミングの首肯が全員から一斉に返ってくる。

「……つまり魔法省側は俺達の教育水準を管理下に置きたい訳だ。……少なくとも闇の魔術に対する防衛術≠ノ関してはな」

「何で?」

「良い質問だ、コリン。簡潔云えば魔法省大臣──ファッジはダンブルドア校長を恐れているんだよ」

「……それに、ボクが聞いた話だとファッジは魔法省大臣≠ニ云う地位に固執しているらしい」

コリンの(もっと)もな質問に答えてやると、俺の言葉が短かった様に感じたのだろう──アニーがそんな風に言葉を足してくれる。

……と、そこで…

「魔法省はダンブルドアがクーデターでも起こそうとしているとでも思っているのか?」

「ああ、さっきアニーが註釈を足してくれた様にファッジはダンブルドア校長に追い落とされるとでも思っているのだろう」

テリー・ブートから、ちゃんとこれまでの話の内容を理解していた事が判る質問が飛んできた。今日日(きょうび)の魔法界の情勢をちゃんと理解しているあたり、さすがはレイブンクローと云ったところか。

「ホグワーツに最右翼(アンブリッジ)を送り込んだのはどうせそんな経緯(いきさつ)だろうさ>氛氓ニ、俺は考えている。……そして、さっき俺は魔法省は俺達を管理下に置きたい≠チて言ったよな」

そう皆に()いてみれば、タイミングこそ多少のばらつきはあったものの、全員が首肯する。……と、そこで地頭は悪くないフレッドとジョージがそう≠ネる可能性があることに気付いたようで…。

「……って事は…」
「魔法省は俺達の足を引っ張りたいわけだ」

「その公算は高いだろうな」

「だからこの≪プロメテウス≫とやらで…」
「もしも≠フ時に備えて自衛出来る術を学ぼうってことか」

今度は俺が首肯する。

こういった言葉が聴衆から出てきているのは、ちゃんと話に耳を傾けてもらえていると云う証左になる。……頷くだけなら首振り人形でも出来るのだ。

フレッドとジョージが俺の語りたかった内容を上手いこと──他多数のメンバーにも分かりやすい様に纏めて話を巻いてくれたので少し助かった。

「……そう、ジョージの言う通りなんだよ、アンブリッジの知識を詰め込むだけの授業じゃ無意味だ──だから防衛術≠学ぼうって、この≪プロメテウス≫を結成したんだ」


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