【ハリー・ポッター】編
217 アンブリッジ先生≠フ初講義
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ている指導要領≠ニやらに一番沿っていたのはクィレルである可能性すらある。
「しかし、ご安心をそういった不幸はこれから正されます。今年度は理論の学習を中心に構築されたカリキュラムによって闇の魔術に対する防衛術≠学べるのですから」
と、アンブリッジ先生≠ヘそう言葉を続けながら黒板を叩き、「これを書き写してください」と皆に板書を促す。黒板に在った[闇の魔術に対する防衛術][基本に返れ]の文章が消え、新たな文章が浮かび上がった。
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※授業の目的
1.防衛術の基礎となる原理を理解すること
2.防衛術が合法的に行使される状況認識を学習すること
3.防衛術の行使を、実践的な枠組みに当てはめること
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数分して、皆が板書を終えたのを確認したのかアンブリッジ先生≠ゥら次の指示が入る。いつもの、まるで5歳児に話し掛ける様な──馬鹿にしているとしか思えない口調でだ。
その指示自体は簡潔で、要はウィルバート・スリンクハード氏の【防衛術の理論】の5ページ、【第一章:初心者の基礎】を読めと云う話だったのだが…。
(目が滑る…っ)
アンブリッジ先生≠ゥら指定されたページを開いて2分くらいしてからの所感がそれ。
視線を止めたくなる様な記述が全く無く、視線が紙上を右往左往するのが自分でも判る。しかも似たような語句が何行かに一度のペース出てくるので軽くゲシュタルト崩壊すら起こしかける始末である。
……つまり、何が言いたいかと云うと、ウィルバート・スリンクハード氏には悪いが──ぜんっぜんっ面白くなかったのだ。それはもう絶望的に。
別にホグワーツに眼球の運動会に来たわけでもないので、ハーマイオニーがアンブリッジ先生≠ノ物申す前に俺の口から提言しようとしたが、どうやら一歩遅れてしまった様で──ハーマイオニーが挙手したのが判った。
最初はハーマイオニーの挙手を無視していたアンブリッジ先生≠セが、軈てハーマイオニーの頑固さに白旗を上げたのかハーマイオニーに応対する。
「何でしょうか、ミス──どなたでしたっけ?」
「グレンジャーです。アンブリッジ先生=v
「ではミス・グレンジャーは一体どうしたのですか、この章で判らないところはありますか?」
「ええ、判らない事があります。……この本には防衛呪文を使う事に関しての記述が在りません」
そこまでハーマイオニーが語るとアンブリッジは私の授業では杖を使わない≠ニでも反論しようとしたのだろうが、口を開きかける──その前にハーマイオニーは矢継ぎ早に続けた。
「これでは先ほど書き写したアンブリッジ先生≠フ
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