暁 〜小説投稿サイト〜
普通だった少年の憑依&転移転生物語
【ハリー・ポッター】編
216 ブラック邸にて
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ーとの信頼関係を結べたのだと納得している。

……本来ならそれ≠ヘブラック家≠フ当主であるシリウスがやらなければならない事だったのだろうが…。

(さて…)

父さんの愛車の──条例的に考えて真っ黒なフォード・アングリアに揺られながら今年度の事について考える。

今年度ホグワーツでしなければならない事と云えば原作≠ノ於ける≪ダンブルドア軍団≫のような自衛隊を設立し、そこへの参加希望者の自衛力の強化くらいなものなので、去年とかに比べると今年度と来年度そこまで性急に過ごさなくて済む。

……(もっと)も、ホグワーツ外≠ナしなければならない事は意外とあるのだが…。

閑話休題。

(久しぶりにマジック・アイテムの開発とかをガッツリ腰据えてやるか──あ、いっその事自衛団(それ)≠ネタにアンブリッジをおちょくるのもアリか)

ファッジに介入(てこいれ)≠オてない以上、ファッジがアンブリッジを使って教育(ホグワーツ)に介入してくるのは半ば確定なので、メンバーをより精査して知識≠ノある以上の布陣を敷いてアンブリッジを──ファッジを無能だ≠ニ嘲るのも、かなりの労力が必要そうだがそれなりに面白そうだ。

アニーの言葉を借りるなら、確か愉悦>氛氓セったか。

すると、中二チックではあるが自衛団≠フ名前の候補もあやふやではあるが決まってきた。よくよく考えれてみばこれ以上ないネーミングだとも自負出来る。……少なくとも≪ダンブルドア軍団≫よりは…。

【キングズ・クロス駅】についたのはそれから間もなくの事だった。

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

「うーっす」

「ただいま」

「おつかれさま」

1時間かそこらの監督生についての説明を受けて、ハーマイオニーやジニーの気配をたよりにノックを忘れず──コンパートメントにアニーと一緒に入る。そのコンパートメントには気配≠ゥら判っていたが去年の帰りのコンパートメントと同じメンバーが揃っていて、ハーマイオニーが俺達に労いの言葉をくれる。

「その内また見回りに出なきゃいけないけどな」

そう告げながらコンパートメントのドアを閉めると、開口一番ハーマイオニーが確認ながら()いてきた。

「……で、スリザリンの監督生はだれだったの──いえ、男子の方十中八九誰が任命されるか判っているから、女子の方だけで構わないわ」

「ハーマイオニーいわくのイカれた雌牛≠セよ」

「イカれた雌牛>氛氓チて、パンジー・パーキンソンが?」

首肯する俺とアニー。ハーマイオニーはパンジー・パーキンソンが監督生に選ばれた事について「脳震盪を起こしたトロールよりバカなのに」などと重ねてディスっている。


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