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普通だった少年の憑依&転移転生物語
【ハリー・ポッター】編
215 15歳、リトル・ウィンジングから
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の魔法使いが最後の六人目の人に自己紹介のバトンを渡す。

「ヘスチア・ジョーンズ」

六人目、つまり最後の魔女は黒髪で頬がピンク色なのが目についた。

そんなこんなで軽くだが自己紹介も終わり、時刻も20時を回ったところでダーズリー邸の前に出て、ボクの護送方法≠ノついての話になる。

……ちなみにボクはまだ夕食を済ませていないが、本部≠ナウィーズリーおばさんが用意してくれているらしい。

閑話休題。

「さて方法ついてだが──箒で飛んでいこうと思っている。ポッターは相当な飛び手だと、ルーピンから聞いているぞ」

「ジェームズもびっくりするだろうと思うくらいにはね」

ルーピン先生からの称賛にこそばゆい気持ちになっていると、ムーディ先生は改めてボクに向き直り、そして神妙な面持ちになっていて…

「良いか、ポッター。私達の任務は本部≠ワでお前さんを無事届けることだ。もし誰かの身に何があってもお前さんは飛び続けろ」

「やめてよね、マッド‐アイ。縁起でもない」

「大丈夫ですよ、今夜は誰も殉職しません」

「判っておる、ただ私が言いたいのは…」

「油断大敵!>氛氓ナすよね?」

ボクがムーディ先生の言葉尻を奪うと、ムーディ先生は鷹揚に頷く。そして何かを忘れていたようでムーディ先生はポケットから何か──紙切れの様なものを取り出す。

「ああその通りだ。……ああそうポッター。お前さんにこれ≠見せるのを忘れていた。それを読んでこの場で覚えろ」

ムーディ先生から渡されたのは紙切れではなくて羊皮紙で、その羊皮紙には簡潔にこう書かれているだけだった。

――――――――――――――

≪不死鳥の騎士団≫の本部は、ロンドンのグリモールド・プレイス12番地に存在する。

――――――――――――――

(グリモールド・プレイス12番地ってもしかして…)

ボクは羊皮紙に記されている住所に一瞬だけ瞬かせる。知っている住所で──実際に一年前に訪れた事がある住所でもあったから。

……とどのつまり、≪不死鳥の騎士団≫の本部は…

「シリウスの家」

SIDE END
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