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普通だった少年の憑依&転移転生物語
【ハリー・ポッター】編
214 四年目の終わり
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きちんと選んでおれば、また違った未来があったのは間違いないじゃろうて」

ダンブルドア校長はそう口惜しげに語る。しかしダンブルドア校長とて年長者。たられば≠追い求めも虚しいだけと云う事を知っているのだろう、それ以上深くは語らなかった。

(……?)

しかし俺は、そこでふと、違和感を懐いた──懐いてしまった。確かダンブルドア校長はアニーの父親であるジェームズ・ポッターから“透明マント”を預かっていたはず…。

(……なら──どうしてダンブルドア校長はポッター夫妻に“透明マント”を返さなかったんだ…?)

とは云っても、例によって記憶が曖昧なので、ダンブルドア校長を糾弾することは出来なさそうし、そもそもジェームズ・ポッターがダンブルドア校長に“透明”を貸した直後にヴォルデモートの手に掛かったのかもしれない。

……だが、それでもダンブルドア校長──アルバス・ダンブルドア≠ニ云う人物との距離感を今一度考えさせるには充分な疑念だった。


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

そして瞬く間に夏休みの前日──日本風に云えば終業式の日となった。ならびにボーバトンとダームストラング──三大魔法学校対抗試合(トライウィザード・トーナメント)≠ナ競い合った(?)二校とも別れる時が来た。

……それはクラムからの鬱陶しい追及も終了する事も意味しているので、全校集会(?)でダンブルドア校長からお辞儀さん&怺に際して注意を喚起されている最中、俺は一人内心で安堵していたのは内緒だ。

閑話休題。

「ホントに帰ってきたの? あの人=H」

「その可能性が限りなく高いと云うのが見立てだよ」

帰りの列車のコンパートメントの中、ジニーと一緒に入ってきたジニーの友人である少女──ルーナ・ラブグッドの問いに短く答える。

ホグワーツ特急≠ェやって来て、いつも4人に──去年のクリスマスのダンス・パーティーからよくネビルと話す様になったジニーとルーナを加えた6人で列車が動きだすを待っていたのだが、ハーマイオニーがとある提案をしてきた。

「……ねぇ、ロンとアニー」

「どうしたの?」

「思ったんだけど、これからの魔法界は物騒になっていくと思うの」

「……その公算は高いだろうな」

ハーマイオニーの懸念は(もっと)もである。ハーマイオニーの話はまだ終わっていなかった。

「それでね、自衛できる力を持っていても決して無駄にならないと思うのよ」

「だろうな」

「だから私考えたの──補習クラブを作ろうって。……それで、ロンとアニーに先生役を手伝ってもらいたいの…」

(むむ…)

一足早く作られそうな≪ダンブルドア軍団≫にメリットとデメリッ
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